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【受賞体験談付き】ビジネスコンテスト活用のワザ(3/4話)

ご覧いただきありがとうございます。竹位和也です。

前回の記事の続きから。ある日こんなメールがやってきました。

  (略)
YY Contest 2019にご応募いただき、誠にありがとうございました。
選考の結果、YY Contest 2019の参加チームに決定致しましたので、ご連絡を差し上げます。
今後は、様々な連絡事項を本メールよりお送り致します。
定期的にご確認いただきますようお願い致します。
  (略)

あー、通ったんや。

ってマジ!!?


1.ビジネスコンテストの書類審査に通過した後どうなるか

ビジネコンテストの書類審査に通過しが連絡が来るとテンションあがります。笑

書類審査に通った後からプレゼンテーションまでにどのようなことが起こるか少し詳しく整理しました。

1.研修やワークショップ
2.メンターのメンタリング
3.(予選などの)中間審査
4.プレゼンテーション準備
5.プレゼンテーション実施
 
6.アンケートやインタビュー
7.MVP(Minimum Viable Product)の開発と試用・評価

<1.研修やワークショップ>

研修やワークショップは、過去2回賞を取らせていただいたビジネコンテストどちらも機会がありました。

ビジネスコンテストでのこのような機会は基本お金がかかりませんが、研修やワークショップ講義をしてくださったお返しとして、貪欲に学びを得ていきましょう。また、以前の記事にも書きましたが、主催者や関係者の不利益にならないように気を付けましょう。

<2.メンターのメンタリング>

ビジネスコンテストによっては、メンターのアドバイスを受けながらビジネスモデルをブラッシュアップし、プレゼンテーション資料を作成していくこともあります。

基本的には、メンターは何かしらの実績を持っている人です。VC(ベンチャーキャピタル)の方がメンターにつくこともあります。

ともかく、そのような方のアドバイスを受けられるというのはかなり贅沢です。普通ならお金取られてもおかしくないですからね・・・

私もOさんというメンターの方に大変お世話になりました。
Oさんは菩薩のような方で、アイデアを押し付けることなく、的確なアドバイスをしていただきました。ソーシャルビジネスは財務的な持続性の確保をすることが難しいことが多く、私も長いこと悩んでいたのですが、Oさんのおかげで突破口を見つけることができました。

<3.(予選などの)中間審査>

ビジネスコンテストも規模が大きいものになると、最後のプレゼンテーションができるチームを絞るべく、中間時点でふるいにかけることがあります。

400文字でエントリーができるというユニークな方法を取っているTokyo Startup Gatewayはエントリー数も多く、ふるいにかけるステップも多いです。

前の記事で書きましたが、知名度の高くないビジネスコンテストであれば、ここでふるいにかけられるリスクを減らせるので、敢えてそういう選択肢を選ぶのも手です。

<4.プレゼンテーション準備>

ここは重要なところなので多めに書きます。

プレゼンテーション準備は大きくやることは2つ。プレゼンテーション資料作りとプレゼンテーションの練習です。営業とか慣れている人はいいですが、そうでない方は大変だと思います。

プレゼンテーションは得意じゃないなと感じる方は、資料を作りこむことより、しゃべる内容をすべて文字に起こし、プレゼンテーションの練習に時間を割くのがよいと思います。

実際のプレゼンテーションは時間制限がある(事前に運営側からも〇分ですと説明される)ので、どんなに言い残したことがあっても打ち切られます。公正性を期するためなので仕方ありません。

しゃべる内容をすべて文字に起こし、録画しながら時間を計り、映像を確かめて、ひとつひとつ気になったところを改善していきましょう。チームメンバはもちろん、家族や友達からもフィードバックを得られるとよいです。ともかく、練習あるのみです。

ちょっとしつこく書いているのですが、その理由はプレゼンテーションの出来がよければ、ビジネスモデルがイマイチでも審査時がプラスに評価する可能性があるためです(本当かどうかわかりませんが、ソーシャルビジネスはその傾向が強いとか)。

私もプレゼンテーションの練習には時間を割きました。もともと人前で話す機会は多かったですが、今回もしゃべる内容をすべて文字に起こし、時間を計って時間内に収まることを何度も確認しました。

<5.プレゼンテーション実施>

当日のプレゼンテーションの前に、リハーサルやプレゼンテーションをするステージ等の説明が行われます。ステージでの立ち位置、残り時間の確認方法、プレゼンテーション資料の操作方法など、しっかり確かめておきましょう。

・・・といろいろやることは多いですが、たぶん緊張してそれどころではないことも多いと思います。

でも、それでいいんです。
私も何度プレゼンテーションしても緊張します。

本番のプレゼンテーションの緊張を少しでも抑えるためには、事前のプレゼンテーションをしっかり練習しておくしかないと私は考えています。

「こんだけ練習したんだ、それで当日噛んだんなら仕方ない」と思えるくらいいければ理想です。

<6.アンケートやインタビュー>

ビジネスコンテストのプロセスとしては必須ではないが、受賞の確率を高めるアクションがあります。そのひとつがアンケートやインタビューによる情報収集です。

ビジネスモデルが本当にユーザに選ばれる価値を提供するかどうかは、やはりユーザに確かめるほかありません。ユーザになりそうなターゲットを見極めて、情報提供を求めることができるなら、そうしたほうがいいです。

<7.MVP(Minimum Viable Product)の開発と試用・評価>

もうひとつ受賞の確率を高めるアクションとして、実際にサービスやプロダクトを試作してユーザに試用してもらい、今後もこのサービスやプロダクトを使いたいかを確かめる、というものです。MVPとよばれるものがそれにあたりますが、プロトタイプとかベータ版とか、いろんな呼ばれ方があります。

スマートフォンアプリの開発など、MVPの開発は時間とお金がかかることもありますが、モックアップを簡単に制作するツール(Adobe XDなど)もあります。

2.私がプレゼンテーションをする前までの話

ユヌス&ユー ソーシャルビジネスデザインコンテストの書類審査に通過した後、ワークショップ等の案内がありました。
通過した連絡があったのは5月末、本選が9月と間が開いているのですが、その間には4回のワークショップが計画されていました。
なので、ほぼ月に1回、何かしら参加するイベントがあるという状態でした。

そのワークショップの中で、メンターとなった方との顔合わせ。
それが前述した菩薩のOさんでした。
(Oさん本当にありがとうございます)

ワークショップはかなりボリュームがあり、朝行って夕方帰るという、まさに学校のごとし。
社会課題とは何か?という基礎の話から、資金調達やプレゼンなどの実践的な講義までありました。
講師もNPOの代表であったり、企業の経営者であったり、教授であったり、かなり豪華な布陣で、教えも実践的かつリアリティあふれるものでした。
ユヌスの名を冠するイベントとはいえ、これだけの人が集まるのはさすがですし、ここまで濃密に育成支援するという考え方がすばらしいです。

他のビジネスコンテストでここまでやっているところはなかなかないのではないでしょうか。

自ら書いたとおり、本当であればアンケートやインタビュー、MVPの開発と試用・評価を行いたかったのですが、私の場合、ユーザである貧困家庭に協力を求めるのが難しかったです。メンターにも協力を仰ぎ、いろいろなネットワークでコンタクトできる相手がいないか探していただきましたが、結局私がコンタクトしてインタビューに応じていただいたNPOとしか接点が作れませんでした。
ここは正直、自分の力不足を実感しました。

月は経ち、最後の4回目のワークショップも終わり、次は本選に向けたプレゼンテーションの準備。
「〇月〇日23:59までに所定の場所にプレゼン資料を設置してください」というシンプルなメールを横目に、スライドの構成、各スライドの内容など検討を始めました。
このときほどメンターが心強かったことはなかったです。
プレゼンテーションはともすれば自己満足の世界に陥るので、ロジックの矛盾、頭に入りやすいスライドの順序、メリハリ、ボリュームなど、客観的にコメントをいただきました。
プレゼンテーションできる時間は8分と決まっており、限られた条件の中でいかに伝わりやすく、伝えるべきことを伝えるか、答えのない問いと向き合っていきました。

あと、ちょっとヤバかったのは収支計画。
ソーシャルビジネスとはいえビジネスなので、財務的に持続できるかどうかを説明できなければなりません
月ごとの売上や費用を求め、必要となる資金額やタイミングなど、考えればきりがないとはいえ、何度も数字を変えては見直して・・・をひたすら繰り返していました。
(ここの話はめっちゃ深くて広いので、別の記事で書いてみたいです)

結局、プレゼンテーション資料は提出日時ギリギリに提出するという状況になりました。
あくまでコンテストであって、本当のビジネス活動ではないとはいえ、とても諦められる気分にはなりませんでした。
Oさんギリギリになってすみませんでした。。


毎度長文になってしまい申し訳ありません。
本選以降に関しては次回に譲りたいと思います。


記事はこれで以上となります。ご覧いただきありがとうございました。

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