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チャレンジと経験を積み重ね、期待に応えられるライターになりたい


2020年2月、新型コロナウイルス発生から「コロナ禍」という言葉が誕生し、世の中の常識や生活様式が「一変」しつつある中、今回リストラを
きっかけにフリーランスのライターをめざす「おがちん」さんに突撃インタビューしました。

彼はリストラを経験後、どのようにしてライターへ転向したのか、その過程と現在の活動について話を伺ってみることに。


はじめて「リストラ」を目の当たりにしたときの衝撃


ーーリストラは突然の話だったのですか?

はい。突然でした。
2020年1月、組織変更の説明と題して事業所の大会議室に全員召集されました。所長をはじめ人事やグローバル(前職では外資系医療機器メーカーで主に人工呼吸器を扱ってました)の顔ぶれが揃っており、これから「何が」始まるのかな?そんな緊張感がありましたね。

組織変更は具体的に事業所の仕事を全て「業務委託」することでした。

したがって、社員は2020年11月まで業務委託先に出向。一旦退職してそのまま委託先へ再就職するか、会社が契約した人材紹介会社へ登録して就職活動を進めるか、どちらかを選択してほしいというものでした。会社としてこれは「解雇」ではなく組織変更のための措置であり協力して欲しいと一方的な説明で終わったのです。


ーー突然の衝撃ですね!その説明を受けた時、どんな印象を受けましたか?

定年退職よりもリストラが先になってしまった。
「ついに来たか!」でした。

もっと早く準備しておけばよかったと…50歳を過ぎてリストラ。
人生の後半をどう生きたらいいのだろう?そんな気持ちになりましたね。



ーー早く準備しておけばよかったとありましたが、在職中に「副業」など
  お考えだったのですか?

はい。そうなんです。当時、50歳をひかえて仕事も突然無くなる可能性もありますし、これから記憶力・体力も低下していく事への不安と、以前のように「がむしゃら」には頑張れないかもしれないなと…

「一人」でも可能な副業を模索してました。

ホリエモンが言っていた
①在庫を持たない
②人を雇わない
③店舗を借りない
④開始資金がかからない

そんな仕事への将来像を描いていました。

実際にネットで広告収益を得る、いわゆるアフィリエイト手法の教材を買ってブログを立ち上げましたが、記事を継続して書けず WordPress を立ち上げ、数記事書いたところで満足して放置になってしまった…(笑)。

実際に、仕事がなくなることを目のあたりにして、もっと早く「やる気」を出してやっておけばよかったな…後悔があったのは事実です。


ーー結論として、おがちんさんは「退職」を選択されたわけですが、
  それに関して迷いはありましたか?

まったく迷いがなかったと言えば嘘になります。
会社から説明があった翌月には業務委託先の社員がどっと押し寄せて
それまでとは全く違う雰囲気の職場に変わりました。

また、全然知らない「委託会社のユニフォーム」を着て仕事をすることに屈辱と抵抗感がありましたね。

ワークフローの落とし込みも任されたので「これで終わりにしよう」という感情は「決心」に変わりましたね。これはチャンスに変えるべきであると!

そうなると業務の引き継ぎを早く終え、残っている有給休暇をフルに取得することしか頭にありませんでしたね。ピンチをチャンスに変える時が到来したのだと!


ストアカで受講したコピーライティング講座で
「一気」にライター道へ


ーー組織変更の説明があってから、「たった1か月」で職場の環境が激変してしまったのですね。退職を決心してすぐライターを決めたのですか?きっかけについて聞かせてください。


ライターになろうと決めるまで、いくつか「ステップ」がありました。

過去の経験で「人の役に立てる」ことは何だろうか?
ひたすら棚卸をしたんです。その結果、長年「電話」でお客様対応やクレーム対応の経験があったので、活かせるかもしれないな?と思い、ココナラの電話相談サービスに出品することを決めました。結果、ライバルの多い市場で全く売れませんでしたね。

ーーまったく実績ないところから始められたのですね。改善策についてどん
  なアイデアが出ましたか?

コピーライティングというキーワードを思い出したんです。
以前、仕事でライターさんと関係することがあり、口ぐせのように「コピーライティングをやっておけば一生食いっぱぐれはないよ」と言ってたことを思い出したんです。その時に優秀な講座を紹介してもらいましたがかなりの高額で結局、受けませんでした。コピーライティングの基礎を学んでココナラでのブラッシュアップを考えたんです。
 

ーー講座はどのように選んだのですか?

昨年(2020年)12月、ストアカ(ストリートアカデミー)です。社会情勢を反映してか、オンライン形式での講座がほとんど。便利だなと思いましたね。私の選ぶ基準として経験が10年以上ある方で、テクニックよりもマインド重視で教えてくれる人に絞りました。その中でアワード受賞されていた
まよ先生の「WEBコピーライター:第2の収入源を作る方法」を選びます。

ーー実際に講座を受けてみてどうでしたか?

講座はコピーライティングの概要だけではなく、行動心理学を文章に活かす方法やマインドセットを教えてくれました。より「実践」に特化した内容で誰でも効率よく書くためのステップや「文章の型」を分かりやすく説明してくれたのです。

これならすぐに「50歳を過ぎた」私でも出来るかもしれない。
いや、実際にやってみたい!そんな気持ちになりました。講座が終わってすぐ、クラウドソーシングに登録して仕事を見つけるステップに進んでしまったのです。

ーー講座終了後、直ぐにクラウドソーシングへ登録されたのですか?

はい。ビクビクしながら自分のプロフィールを登録して実際に募集案件に応募しました。

恥ずかしい話ですが、ライターの世界には「文字単価」があることを初めて知ったんです。そうなるとココナラでの出品は保留にして、文章力をつけるところから始めることにしました。


ーーライティング案件はすぐに見つかったのですか?

実際、厳しかったですね。実績を作るため、
根気よく応募を繰り返しました。
とにかく「0→1」へシフトしたい!その一心で。

「タダ」でもいいから書かせてください精神で!
立ち向かいましたよ。

しかし、「熱意」は不思議と相手に伝わるもので、添削付きで書かせて頂ける案件を受注出来ました。私の一歩はこんな感じではじまったのです。


ーー最初の段階で良いクライアントさんに会えたのですね?

そうなんです。根気よく対応くださって本当に助かりました。
感謝しかないですね。



「谷深し」「山高し」いつも登っている自分でいたい


ーー現在8月ですが、クラウドソーシングの案件受注をメインでされているのですか?

はい。同じクライアントさんから継続で毎月数本戴いています。
しかし、クラウドソーシングだけで生活の糧にするのは難しいと感じてさらに学ぶことにしました。


ーーライターとして腕を上げて行くためにどんな学びをされていますか?

前述の「WEBコピーライター:第2の収入源を作る方法」が素晴らしかったので、もう一つの講座である「ライティングカレッジ」に入りました。

期間は3ヶ月。未経験からでも最短で月30万円の報酬を得るために必要な全スキルを習得する!電子書籍出版に特化したオンラインライティングスクールで「ライター」としてやっていくための「いろは」を教わるものです。

同期生は40数人でしたが、プロのライターさんや Web ディレクターさんなどもいて熱量がものすごかったですね。


ーー実際にどんなことを学びましたか?

講座の基本は3つの軸で構成されています。

①徹底的に自己分析して自分のブランド軸を組み立ててTwitterで発信する②noteを使った発信(noteとTwitterの相性の良さについて体感する)
③電子書籍執筆についてノウハウ
(コピーライティング、文章の型、章立ての型、表紙のデザインについて)

これによって電子書籍の書き方を体系的に教えてもらえました。ゴールは出版です。卒業生や同期生も出版された方は、全員Amazon kindleで「1位」を獲得していますのでプレッシャーですね。


ーー3か月でですか!かなりの濃い目の内容ですね。

はい。そうなんです。毎回講座ごとの課題は多く、私もまだ電子書籍はリリースできていません。出版までは無期限でサポートしてくれるので、その言葉に甘んじてしまっている自分を反省しています。しかし、絶対に「あきらめない精神」で挑戦ですね。


ーーなるほど。
  ライティングカレッジでおがちんさんが得られたものは何ですか?      

ライターとして挑戦していくために、やりたい仕事の方向性が「見つかった」のが一番の収穫ですね。「3つ挑戦」と題して現在少しずつです取り組んでいます。

①取材ライティング
②電子書籍出版
③セールスライティング


ーー3つ挑戦のうち、1番「力」を入れているのは何でしょうか?

「取材ライティング」
ですね。理由は課題である電子書籍の構成で、
ケーススタディとして「事例」が必要となり、見よう見まねで知り合いに
インタビューしたのがきっかけです。
やはり実際の声を届けることがライターの醍醐味なんだなと感じました。



ーーライティングカレッジでも
  取材ライティングを学ぶ機会はあったのですか?

はい。ライカレの卒業生で取材ライターをされている方がいて特別講義をしてくれたんです。初めて存在を知りました。もっと勉強したいと思って Twitter で探したんです。そうして、取材ライティング勉強会を主催されている「みれいさん」、「よっしーさん」を知り勉強会に加えてもらえました。

取材ライティング勉強会 | FANCLOVE(ファンクラブ)


ーー取材ライティング勉強会に参加してどのような学びになっていますか?

そうですね、お二人とも現役。プロの取材ライターです。現場で実際に起こった話をタイムリーな話題で「わかりやすく」聞かせてくれます。けして
ノウハウ本や教材で知ることのできない内容ばかり。よっしーさんの経験からくる「進行」のすばらしさと、みれいさんの「熱」の入ったノンストップ講義は聞いていて夢中になれます。一緒に学んでくださる方たちも優秀で素晴らしく、いつも気付きと刺激をいただいてます。

つい最近の講座では「オンライン取材」についてのノウハウについて惜しみなく教えていただきました。取材ライティングは Web ライティングと違って人との関わりが多くその分、工数もかかります。それを手際よくやっていくために、経験からくるリアルな話はたいへん貴重です。それに加えて圧倒的な give 感はいつも感謝しかないですね。


50代、挑戦への一歩を踏み出す
きっかけになれたらうれしい


ーー教えてもらうことについてどんな意識をされてますか?

実際に「講義」を受けて
自分が「さっそく実践してみたい!」と思えるかどうかですね。

もう一つは、新しく始めることを学ぶときは、実際に「うまくいっている人」から教えてもらうように意識しています。リアル時代の講座選びは、
アタリ・ハズレもあり、実際に受けないと分からなかったり…失敗もありました。 オンラインの時代になってストリートアカデミーや SNS( Twitter) を活用することでその見分け方がよりわかり易くなっているように感じます。

ーー同世代の方に向けてメッセージお願いします

コロナ禍の影響で、10年分の時間が一気に前倒しでやってきた感覚ですよね。ライターをめざして感じていることは、ライカレで教えてもらったときに、オンラインの世界では自分の発する言葉を言語化して相手に伝えられなければ、存在しないのと同じなんだと聞いて納得しました。

そうなると「文章を書く」仕事は、まだまだ可能性のあることがわかります。50、60代は人生経験も豊富ですから、ライターに限らず活躍出来る場所は充分秘めているはずです。

私も未経験ながら行動したら自分を少しだけ変えられましたので、きっと「あなた」にも出来るはずです。時代は刻々と変わっていていることは避けられませんが、自分の強みを発見して副業でもよいので早めの準備を推奨します。 


ーーおがちんさんは1年後、どうなっていたいですか?

ズバリ!好きな時間、好きな場所で、好きな人と仕事をしていたいですね。


◆おわりに

51歳にして事業所の整理解雇に遭い、委託先に再就職するという選択肢を
捨てても自らの道を切り開く決心されたおがちんさん。

なかなかハードルの高い「ライター」の世界で挑戦する姿勢は不安要素の
多い現在、同世代の方々に刺激を与えてくれるに違いありません。

コロナ禍の時代、ますます言語化して発信する力が必要不可欠になってくることを今回のインタビューで感じ取ることができました。


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