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「終わらない週末」を見た(ネタバレあり)

最後まで展開がわからない、スリルとサスペンス


はじめに

人から離れたいと思い、突発的に休暇を取ることに決めたアマンダと夫のクレーは二人の子供を連れ、レンタルした郊外の一戸建ての家に到着します。

到着した直後から、家のWi-Fiが繋がらない、ケーブルテレビが見られない、携帯が繋がらないという事象が発生します。そうしているうちに、レンタルした家の持ち主と称するジョージという男が娘と一緒にが訪れます。彼らは都心に出かけていたが、町中が停電になってしまったので、自分の家にいた方が安全だと思い帰ってきたと言い、申し訳ないが家に泊めてほしいと言います。

果たして彼らは何者なのでしょうか。一体外の世界では何が起こっているのでしょうか。


最後まで展開が読めない展開

序盤の大きな事件から、Wi-Fiが繋がらない、テレビが見られなくなったなどの小さい事象発生に始まり、話が進んでいくことで登場人物とともに見ている人にも少しずつ情報が開示されていくのですが、この情報開示のされ方が非常に巧妙で、新しく出てくる情報が手元にある情報とうまく繋がらないのです。

なので、情報が手に入ったという安心感がありつつ、新しいもやっと感も発生する状態が最後まで継続し、主人公たちと一緒に「なぜ?どうして?」をずっと考えさせられるシナリオは、とてもうまいと思いました。

特に、どことは言いませんが、一部のアメリカ人が強烈に信じている陰謀論の部分を非常にうまく使っているように思いました。


3人の名優の演技が光る

人から離れたいと思い休暇を決めたアマンダは、いきなり知らない人が訪ねてきて泊めたほしいという申し出に対し徹底的に抵抗しますが、ジュリア・ロバーツさんがちょっ人を寄せ付けない神経質そうな役を非常にうまく演じています。また大学の教授で人の良がよく、面倒見が良さそうな旦那さんをイーサン・ホークさんがこれまたいい感じで演じていました。

そして、家の持ち主であるジョージは、ぱっと見とても真摯に見えるものの、実は裏がありそうな感じの役なのですが、この二面性のある難しい役をマハーシャハラ・アリさんはとても巧く演じていました。

この映画は、登場人物が少ないので、映画の中では各役者さんにそれぞれ見せ場があり、この辺りも演出がとてもうまくされてたように感じました。

3名と言っていて、あれなのですが、個人的には大好きなケヴィン・ベーコンさんが出ていたので滅茶苦茶嬉しかったです。


ちょっと気になったところ

エンディングです。話の流れからすると、そうせざるを得なかったのかもしれませんが、個人的には引っかかりました。

ただ、終わり方はこのような物語としては、潔く終わる感じなのでモヤっと感は残りません。

それではまた次回

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