人は、簡単には変わらない。
「人は、簡単には変わらない。」
何者かになりたがっていた過去の自分に伝えたい言葉だ。とにかく成長したがっていた自分に伝えたい言葉だ。
自分探しの旅をしたり個性を際立たせたり反逆や抵抗に憧れたり。色々やってみて思うことはいつもシンプルだ。
徹頭徹尾、自分は自分でしかない。すべて投げ出しても最後まで残るのが、個性なんだろう。
そう思うようになって気が楽になった。何者かにならなくても、いつも自分が存在すると認めることができたからだ。
自分の人生への心理的安全を高めるには、自分の立っている場所が変わらないことを受け入れた方がいい。変わりたいという強迫的な思いは、自分の地盤を揺り動かす。
安全だとわかると、さまざまな挑戦をしたくなる。いつでも帰れる場所があるからかもしれない。
挑戦を繰り返していると、気づくと元の場所からは遠く離れた場所にいる。それは成長と呼ばれるものだ。
不思議なことに、成長を手放してみて自由に行動をしてみると、結果的に成長していることが、よくある。
思い通りにいくことは少ないけど、思い通りにいかなくても、いいことはたくさんあるよなぁとしみじみとしてしまう。
「人は、簡単には変わらない。だから変わる必要はないよ。きみはもうすでに十分に自分らしい。持っているのを発揮すれば、それでいい。」
とにかくがんばっていた昔の自分に、いまなら伝えられる気がする。
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