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頼りすぎるくらいが、ちょうどいい。

頼るのが苦手な人間でした。とても。

そもそも頼るタイミングがわからないんですよね。頼り方以前の問題がたくさんありました。

いまならなぜ苦手だったのかがよくわかります。

認められない弱さがあった

小さい頃から負けず嫌いでした。負けが死ぬほど悔しくて、部活動の試合で負けるたびに泣いていました。

背景には「強くなければ認められない」という強迫観念にも似た思いがありました。その力強さのおかげで得られたことはたくさんありますが、同じくらいたくさんのことを失ってきました。


信頼を失うことが怖い

なにより怖かったのは、人から嫌われること。「もう君には用がないよ」と言われることを想像すると、とても怖かったです。そうならないためにあらゆることに必死でした。

努力が美徳の世界では、異常なまでのストイックさは重宝されますが、その世界で生き残ることができるのは一握りの超人だけです。

ぼくは超人ではありませんでした。


目を背けるための努力

仲間を傷つけたり体を壊したりして、初めて怖さから目を背けていたことに気づきました。

自分がやりたいことは?
自分の好きなところは?
自分が人にできることは?

自分の核心を突く問いは、とても怖いんです。問うてみた後、なにも思いつかなかったら、自分の中身が空っぽのように感じてしまうから。

ただ問わずには、何も生まれないのです。人の三倍努力しても、問いがなければ、自分の中から何が生まることはありません。


答えを生むために問いかける

休みの期間や仕事をしない期間の中で、すぐに答えが出なくてもいいから、まず問いから始めることにしました。

答えがあるから問うのではなく、答えを生むために自らに問いかけるのです。

楽しい時はどんな時だった?
仕事ってなんだと思う?
理想の生活はなんだろう?

海外を旅しながら、答えのない問いについて、本を読んだり考えたりしながら、ずっとずっと考えていました。

いまならすぐに答えられない問いに出会うことは、とてもすきです。答える過程で自分の新しい側面に気づくことができるから。


問いかけるために人に頼る

自分で自分に問い続けるのは、とても難しいんですよね。一人バットを持ってひたすら素振りするようなもので、孤独を感じて苦しくなります。

そんなときに誰かとキャッチボールしながら、相手と対話を通して、自分への問いをもらえると、だいぶ楽です。相手の力を借りながら考えることができるから。

相手の時間は少しもらってしまうのですが、これからの自分が良く変わっていくことでお返ししていけばよいのです。できたら二倍三倍にして返したい。


人に頼ることで自分を受け入れる

人に頼ることは、ある意味で自分の限界を認めることです。

頼った方ができることが多い
頼った方がスムーズにいく
頼らないとできないことがある

言い換えることもできます。

自分の限界を自分で決めること。
人に頼る部分を決めること。


限界を決めることは、可能性を狭めることではないのです。

自分にある可能性の活かし方を考えることです。


チームでやりたいことを決める。
その中での役割を考える。
シナジーの生み方を考える。

チームや会社であれば、ごく自然な考え方です。一人でできることは大して多くないのです。それは人生でも同じのように感じます。


頼った人とチームになれる

いまなら自然に「頼りたいな」と思うことができます。そう思えるようになったのは、周りの人たちのおかげです。

あなたがいると、僕たちはもっと遠くに行けるんだ。一人で行った方が早いかもしれないけど、より遠くまで行くにはあなたの力が必要なんだ。

あなたがいると、僕たちはもっと遠くに行けるんだ。|ひらやま

いつも支えてくれる大切な人。仲良くしてくれる人たち、cotreeのチームメンバー。

頼ったりお返ししたりすることで、人と人とはチームになることができると思います。その繰り返しの中で信頼が生まれ、自然と頼りたいと思えるようになっていくのです。


頼りすぎるくらいが、ちょうどいい

頼ることができなかった昔の自分に言いたい。

周りの人のことはよく見れてる?
大切な人を信じても良いのでは?
一言だけ、声に出してみない?

君の周りにいる人はそんなに悪い人ばかりだろうか。中にはやさしい人がいないだろうか。

大切だと思う人がいるなら、その人の力を少しだけ借りてもいいのではないか。何十倍もお返しをするつもりで、まずは小さく頼ってみよう。

「あぁ、ちょっと頼りすぎたかも。」

そう思うくらいがちょうどいい。君からのたくさんのお返しを楽しみにできることが何よりも嬉しい。

TOP写真は、最近頼りまくった、#cotreeひらやまを囲む会。ぼくは何もしてなくて、一緒にやった人が助けてくれた。本当にありがとう。楽しかった。


最後まで読んでいただきありがとうございます。