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#10 迷いと後悔について

選択肢の数だけ迷いがあります。迷うときはやらないことを決められていないときが多いです。

迷いなく意思決定する人たちには、覚悟があるように思います。

今選んでいる道以外には自分の道はないという覚悟。あるはずだったかもしれない未来を失ってもいまの道を進んでいきたい覚悟。失敗しても後悔のない覚悟。

光り輝く中にいる人だけが暗い影を知っていて、深い迷いを経験したことがあるから強い覚悟を持つことができます。

自分も昔、意思決定が苦手でした。自分に自信がなく、未経験の領域の決断を求められる環境で、未来の可能性を捨てることができませんでした。

いまになって思えば、あるはずだった未来などそもそもないのです。いつだって選択は一つだけで、いまはここにしかなくて、その前後に過去と未来があるだけです。

あらゆる可能性を否定することはできず、可能性という名の後悔は人生につきまとってきます。ただそれを否定することなく、受け入れたいものです。

「12年続けたテニス、もし他の競技だったら」
「もっと勉強しておけば、別の大学に行けたか」
「身体を壊す経験がなければ、どうなっていたか」

あったかもしれない未来を、一瞬だけ想像して、また目の前の現実を見ることにしています。後悔という気持ちにすらならないような曖昧で微かな気持ちを感じて、今日もまた前に進める人でありたい。

それでは、また。

2019年7月8日
ハワイ・プリンスビルにて


最後まで読んでいただきありがとうございます。