見出し画像

負け癖から脱出する「成功マインド」の5プロセス

「あの野郎...ホンマ好き放題言いやがって...けど、俺かてそりゃ...俺かてリーグ残留なんかじゃ満足できへんねん...もう負けるのは嫌や...!

普段あまりドラマを見ないのですが、米津玄師さんの新曲「馬と鹿」を聞きたかったところから始まり、今期のドラマ「ノーサイド・ゲーム」にハマっている、KAZです。冒頭のセリフは1話ラスト、成績が低迷する社会人ラグビーチーム「アストロズ」のメンバーが一丸となって、優勝したい気持ちを新たにする場面です。

〜〜〜

みなさんも人生で少なくとも1度は心の底から悔しい思いをしたことがあるのではないでしょうか?

僕は1度どころではありません。大学進学へ舵を切るに至った経緯を書いた前回のnote内でほのめかした通り、僕の人生の95%は挫折と失敗でできている、と言っても過言ではないほど『負け癖』がついていました。
高すぎる理想との乖離に苦しみ、「自分の実力ってこれぐらいなのかな…」とふて腐れてしまう時もありました。


けれど挫折を何度も繰り返すなかで、色々な負け方を経験したからこそ、新しいことを始めるにしても大失敗をすることは昔より減ってきたと思います。

今でも思い通りにいかないことや理不尽なことなんてザラにありますが、今回は失敗続きの"Loser"な人生にどうやってピリオドを打ち、脱出するかの方法についてご紹介します。

※【前提】留意していただきたいのは、何をもって勝ち・負けとするかは人それぞれバラバラということです。それが目に見える競合いなのか、それとも己との戦いなのかによっても話は変わってきます。今回の勝敗の定義は「自己目標を達成できたら勝ち・そうでなければ負け」として話をしていこうと思います。


1)世の中には、いい負け方と悪い負け方がある

『負け』は2種類に分けられます。自分の力ではどうにもならず、再起不能状態にまで陥ってしまう、対策のしようがない負け方が『悪い負け方』です。

『いい負け方』というのは大まかに分類すると
・勝敗が明確(ex. 合格・不合格など)
・敗因分析ができる(=自分に非がある)
・納得がいっている
のいずれかだと思います。


これは『勝ち』にも言えて、上記が当てはまるなら『いい勝ち方』です。「運を味方につけるのも実力のうち」とも言いますが、なぜ成功したかわからないのは次に活かせないからです。(そういう意味では何事もトントンでうまくいくのは、言語化できないその人の才能だと思っています)

追記:『良い・悪い』の二極化できない事柄も当然あります。特に『悪い負け方』という表記が誤解を生む可能性を多分に含んでいると思います。今回は振り返った時に反省ができるものは、今後の人生に活かせるという意味で『良い』としました。


2)「負けた直後の行動」で既に次の勝敗は決している

みなさんは忸怩たる思いをした時、なにをしますか?

悔しい!と思った直後は、涙を流したり、自責の念に駆られたりするかと思います。防衛機制は人それぞれなので、転換・否認・投影など行動は様々かと思いますが、早い人では一晩寝ればリセット、ケロっとなる人も少なくないのではないでしょうか?


これでは『悪い負け方』で終わってしまいます。なぜなら反省の段階を踏んでいないので次に活かせないからです。まずは悔しいと思っているうちに、行動に移すべきだと思います。具体的には、気持ちを書きましょう。



自分の努力は自分が1番知っている、自分の現時点での100%で挑んで負けたのです。どんな結果であれ、そこまでの辛かった思いは自分が1番分かっています。遠慮はいりません。自分が頑張ったこと、愚痴、どんな些細なことでも思いっきり書きましょう。この時点ではタラレバでも全く構いません。
(※人目につくと色々問題が起きかねないのでSNSに気持ちを昇華はしないことをオススメします)

『分析』は脳が落ち着いて正しい判断ができる状態が望ましいので、感情的になっているときは避ける方がいいと思います。

これは「いつまでも引きずれ」と言っているわけではなく、気持ちを可視化することが大事なのです。客観的には泥臭いかもしれないけれど、誰に見せるものでもありません。心の片隅に留めておく程度ではなく、心に刻むと次に活かせます。


3)なんのため(誰のため)の努力なのかをハッキリさせる

ジャンプ漫画の主人公は、強くなるための修行をすると、逆境でそこで培った力が100%以上発揮されて、今まで倒せもしなかったような強敵を倒し、称号を得る...
ただ現実世界はそんなに甘くないのは、大人になるにつれてわかってくるはずです。

この場合「強敵を倒すこと」と「称号を得ること」は全くの別問題です。前者ならばかめはめ波だろうが飛天御剣流だろうが月牙天衝だろうが自己鍛錬で済む話ですが、海賊王や火影やヒーローは結果をもとに周囲から評価されて初めて成立します。帰着点が全く違うのです。


つまり努力を実らせようにも、目標には2パターンあることをまずは抑えなければなりません。

Ⅰ. 努力が結果にコミットするタイプ(自己評価)

Ⅱ. 努力が正当に評価されるタイプ(他者評価)

目標が「結果を出すこと」ならばⅠですし、「評価されること」ならばⅡです。ブレてしまわないように自分の目標がどちらなのか明瞭にする必要があります。

共通して言えるのは、両者とも努力のベクトルが間違っていれば、その努力は目標達成に至りません。


4)「努力は必ず実る」と思ってはいけない

3で目標が結果なのか手段なのかを明確にしたら(上図の『向き』を確認したら)、成功への道のり(『大きさ』)を正しく測りましょう。


Ⅰの自己評価パターンで失敗したならば、シンプルに力不足です。ですが仮に挫折してしまったにしても、そこから得た学びもあるのではないでしょうか?

ここまでは出来た、これは難しかった、これが向いてない...気付けただけでも十分意味があります。人は経験からしか物を語ることができないので、何事も経験することに意義があります。


一方、Ⅱの他者評価パターンはその点厄介で、「いつ・どこで・誰が・なにを」に大きく左右されます。科学や芸術は自分が死んだ後に評価される死後評価も十分ありえます。理不尽だったね、で片付けることも可能です。

ですがこれだけは抑えておきたいのは、人は結果で判断するということです。肩書きでも数字でも尺度が統一されている分、1番平等な判断とも言えます。

両者違いはありますが、努力を結果に結びつける「確率を上げる」ことは可能です。それが次の5に繋がってきます。

追記:「努力を努力と思うな、楽しめ」は、気が重いとき用のマインドセットの1つに留めておくぐらいでいいと思います。目標があるから頑張れるし、目標を達成したいと思い何かを我慢したり壁に当たって苦しむのは人間の性です。


5)敗因分析は細かくする

ここが1番大事なプロセスだということは多くの方が理解しているはずです。

自分が負けてしまったにしても、一定数「勝ち」がいることを忘れてはいけません。次に同じ場面が訪れた時に同じ負け方を繰り返すようでは何も学習していないのと同じことになってします。


敗因分析をすると何が見えてくるかというと、「負けパターン」が統計的に取れるようになります。

僕の場合、「いざという時、辛い時に自分に甘い傾向がある」と原因究明し、自分に甘くならないような施策を練りました。(ex.タスクを日/週/月で分類し全てのかかるであろう時間を算出、終わるまで絶対に妥協しない)

例えば受験ならば特定の科目や分野、ビジネスではヒアリング不足・顧客接点の少なさなど、それぞれの過程やカテゴリーで問題を見つけることができます。


自分に何が不足していたのか、素直になって見つめ直しましょう。

先ほども書いたように、目標設定がズレれば、当然プロセスもズレます。

【まとめ】失敗した時の流れは、①何かに失敗する②とりあえず感情を書く③気持ちが落ち着いたら負け方が次に活きるか分類④敗因分析⑤次に活かせることは活かす


【最後に】生きてるかぎり、何回負けてもいいじゃない

ここからは僕の個人的な見解ですが、「負けを知っている人間の方が強い」と思っています。

正確には、負けを勝ちに変える方法を何パターンも持っている人は次に活かすことができる、ということです。

生きているかぎりチャンスはいくらでも回ってきます。それは目に見える一世一代の大勝負かもしれないし、人生になんら影響しないちっぽけなことかもしれない。

けれど、バッターボックスに立った時、ヒットだろうがホームランだろうが、自分の納得のいく成果をあげる準備はいくらでも事前対策できますし、その具体的な対策は冷静な分析をすれば、自ずと見えてくるはずです。

ド根性だけでは乗り越えられない壁にぶつかり打ちひしがれそうな時には、ぜひ5つのステップを思い出してみてください。

KAZ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?