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運は遺伝する

行動遺伝学が教える「成功法則」がサブタイトル

久しぶりに読んだ本について書いてみようと思います。
今回、紹介する本は
NHK出版新書の
運は遺伝する
行動遺伝学が教える「成功法則」
橘玲 安藤寿廉
という本です。
橘さんと安藤さんの対談形式の本です。
私は、橘さんの本も安藤さんの本も読んだことがあります。
そして、自分で、日本での遺伝子検査と、海外の遺伝子検査を受けてたことがあります。
遺伝子については結構、興味があり、特に行動遺伝学の日進月歩についてくためにもこの本は読んでおかねばと思い、発売にKindleで購入しました。

新書で対談形式ですぐに読めるスタイルなんですが・・・

こちらの本は新書で且つ、対談形式なのでとても読みやすいスタイルの本です。本来であれば、小一時間もあれば読める感じだと思います。
小一時間は言い過ぎと思いますが、普通であれば1日あれば読める分量のほんなのですが、私は結構な時間がかかりました。
部分部分はわかっていたこと、知っていたことなのですが、それらを今の世界と繋ぎ合わせて、実例とともに説明されると、内容が重たくて、何度も読むのをストップして考える(というよりは、深いため息をついて、なんとなく気持ちが重たくなる・・・)ということを繰り返す(というか繰り返したしまった)ことをしていたので、そこそこの時間がかかりました。隙間時間で簡単に読めると思っていたので誤算でした・・・

遺伝子、いろんないみで設計図ね

この本に書かれていることをものすごく大雑把に要約すると、以下のような内容です。
単体の遺伝子ではどうのこうのと決めつけることはできないけれど、(ズバッとわかることもあるけれど)、遺伝子が求める方向を上手にいかし、環境も遺伝子が新たに発現する環境であり、自分の興味があることを爆進できたならば、その人にとっての最良の才能?を花開くことができるっていう内容です。
これならば、希望が持てるいい本じゃんってことになるのですが・・・・

今の社会は知識社会

知能も遺伝で決まる、賢さも遺伝で決まるっていわれたら、ショックですよね。とはいえ、今の社会は知識社会、高度な数学的な知能や理論的な考え方ができる人が成功する社会(IT長者がいい例)。みんながみんなIT長者になれるわけじゃない。ものすごく努力したらなれるのか?というとやはりそれは無理。遺伝によってある程度、進むべき道を決まっている。だから、より自分の強みが活かせる生き方を見つけて、そこに向けて爆進するのが成功&幸せGETの近道!ってことなんですが、今、成功している人やリベラルという政治的信条のひとはそれを容認しない。みんな努力すれば、教育をもっと拡充すれば!という感じで、人の可能性は無限大!って感じのことをいう。
あと、そうだと信じたい人もいるでしょう。
けれど、この本の中では、うまくいかなかったのは、本人の努力が足りなかったのでもなく、親の育て方が悪かったのではなく、本人の遺伝子のむかないような環境で本人に向いていないことを一生懸命努力しても良い効果はえられないよ。この現実を直視することで、楽になれる人も多いはず。この現実にも目をちゃんと向けようとって本なんです。

潜在意識って

これは、本を読み終わったあとに私が勝手に思ったことなんですが、
潜在意識って人に与える影響がものすごく大きいというようなことがよく言われています。もしかして、潜在意識とは遺伝子が示す方向なのではないかと思うのです。潜在意識はちゃんといろんなことが既にわかっているっていう話がありますよね。全部が全部遺伝子の意思ではないと思うのですが、自分にあった方向に進もうと潜在意識が導くことがあるならば、それって遺伝子が進みたい方向を示しているのではないか?と思いました。
ただ、このことをたまたま、有名なお医者さんのセミナーでその先生に話してみたところ、その考えも間違いでないと思うけれど、脳をコントロールするのは、腸内のいい細菌も、悪い細菌の場合もあるから、悪い細菌にコントロールされている場合はその限りではないね。
ということで、可能性の一つしてはあるけれど、この本にも書いてありますが、なにか一つでバシッと解決されることなんかなかなかないってことをお話を聞いて再度思った次第です。
ということで、今回はこんな感じで読んだ本についてあれこれ語ってみました。では、また!

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