見出し画像

進化論と自由意志

思い付きの備忘録です~


この本を読みかけている時にふと浮かんだのですが、

「生命はどのようにして生まれたか?」または「本当に進化したのか?」

という議論も大事かと思うのですが、

究極的に行き着くのはやはり自由意志の問題となるのでは?という点です。

生命の謎―ドーキンス『盲目の時計職人への反論』 中川 豪【著】

この本について簡単に触れると、「ダーウィン進化論擁護者として世界一有名な科学者であるリチャード・ドーキンスを論破する」というものです。

リチャード・ドーキンスはキリスト教も痛烈に批判する事でも有名で、尚の事「神が生命を創造した」という創造論を持ち出す者へも容赦のない攻撃を行います。

著者はクリスチャンであるようですが、本書はあくまで「生命は自然発生したものではなく設計者がいる」という主張を行うもので、創造論を裏付けるというものではないようです。


さて、私の方は根っからの無神論者で進化論は信じない派です。でも神の存在については最近不可知論者に立ち位置を変えました。

信仰上の存在を科学では否定しきれないからです。

その上で話を進めます。


1935年にDNAの構造を解明した一人のフランシス・クリックは、著書で「地球の生命は宇宙人によって送り込まれてきた」と書いているそうですが、それくらい、①生命が誕生し、②現在のように進化を遂げた、という事が如何にありえない状況かを物語っています。

如何に進化論が現実離れした仮説に過ぎないか、という話は別の機会にするとして、ここではその前提条件に戻って話をします。

本書では、例え宇宙人が送り込んできたとしても、一番最初の生命がどのようにして自発的に生まれたのか?を説明した事にはならない、と言っています。

確かにその通りです。

また、細胞すらないバクテリアの状態から、デザイナーが存在しない状況でこの複雑怪奇な人間の身体や昆虫が生まれたという事もあり得ないと思います。

私的には、そこは宇宙人に譲ってもいいと思っています。

しかし、よーーく考えると、宇宙人の行動も自然の産物です。ロボットの動きと何が違うのか?

本質的には違いは無いです。

では、自然選択という「意思決定者」がいない状況と、宇宙人の行動と言う物理的な状況変化は同じと言っていいのか?

ここからが難しいところです。
見た目の行動だけなら物理的な状況変化に過ぎないかも知れませんが、宇宙人は思考世界の中で考え意思決定を行う事が出来ます。

ここが「単なる石ころの落下」とは大きく異なる点です。

いや、情報処理のプロセスならばAIも持っている。だから全ては自然発生的な自然現象だ。

とするならば、デザイナーという非自然的な存在は消え、全ては自然に帰しますが、同時に「自由意志」も消えてしまう事になります。

逆に言えば、「自由意志を認めない場合においてのみ、全ては自発的に生まれた」という事ができ、「自由意志を認める場合において、デザイナーと言う思考プロセスが自然から切り出され独立する」という事ができる。

つまり何を言いたかったのか?

自然と非自然の線引きを考察する根底には「自由意志の問題」が関わって来るのでは?という事です。

思いついたまま一気に書きました。間違っていたら削除します(笑)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?