(NPOや市民活動団体の)団体のフェーズごとの広報・PRの悩み
<目次>
団体の成長曲線
立ち上げ期の悩みとやってみたこと
助走期の悩みとやってみたこと
安定期の悩みとやってみたこと
団体広報・PRのコミュニティを作りたい!
NPOは、といっても、私はまだ市民活動団体、任意団体の活動にしか関わっていないので大きなことは言えないのだけれど、規模の違い、法人格の有無の違いなどはあるにせよ、似たような経過をたどるのではないかと思う。
今日、団体の段階や時期ごとに悩みが変化することと、ちょうど私自身が異なる時期の団体3つに関わっていることに気づいたので、忘れないうちに書き留めておこうと思う。
テーマは団体の広報・PRについてです。
◆団体の成長曲線
NPOや市民活動団体の成長曲線をどこかで見た気がするのだけど、見つけられず…おそらくだけれどこんな経過をたどる気がする。
準備期→立ち上げ期→助走期→安定期
この経過の途中で離脱する団体も多いだろうし、安定期に入った後、減速する団体、加速する団体も分かれると思う。つまり「いつだって安心できない」…。
それぞれの局面で、広報・PRが果たす役割は大きいと思っている。私が抱える悩みとやってみたことを書いてみる。
※すべての団体に共通するものなのか?は自信無し。
◆立ち上げ期の悩みとやってみたこと
立ち上げ期=これから活動を始める/広報・PRで弾みをつけたい
私が関わる(というか発起人)立ち上げ期(2019年10月活動開始)の団体はこちら↓
千葉松戸【不登校×不登校 つながる派遣プロジェクト(仮)】
不登校の中高生を不登校の小学生家庭に、好きなことや得意なことでマッチングして派遣するプロジェクト。オンラインコミュニティもやりたい。
Facebookグループ/Twitter
この時期の悩みはとにかく「知ってほしい、知られてほしい」。でも情報って難しくって、届いてほしいところやひとに届くとは限らない。
そして、このプロジェクトみたいにひとを集めたい団体は、なかなか集まらなくて活動が進まない。さて、どうしよう。頭の中には「頓挫」の2文字がゆらゆら。
やってみたこと
・facebookグループ=情報共有と収集、活動報告
・Twitter=活動報告、情報共有
・note=まとまった活動報告と情報共有
・地域イベントでプレゼン
プレゼン効果ありで、グループページの人数は予想以上に。関連イベントのシェアなどしてくださり、広く情報共有の場にもなり、嬉しい。Twitterも反応が予想以上でありがたい。
ただ…私ひとりで動かしているプロジェクトなので、恥ずかしながら、私の体調や状態に発信量が左右される(コミュ障気味…)のも課題。そもそもの活動量がまだ少なく、継続した発信ができていない。
◆助走期の悩みとやってみたこと
助走期=走り始めの団体/広報・PRがんばって活動を広げたい
私が関わる(主宰のひとり)助走期(2019年5月設立)の団体はこちら↓
Teen’s遊びと語りの場まつど*あそびラボ
千葉県松戸市の「10代が作る10代の居場所」不登校中学生2人とおとなひとりで運営。里山で遊ぶ会、おしゃべり会、体育館で遊ぶ会、親の会など開催。
Facebook/Twitter/note
毎月のイベントにも慣れてきて、「もっと参加者増えるといいね」と話している。知ってもらって参加してもらいたい。でもなかなか広がらない。新しいイベントをやってみようとしても、参加者が集まらなくて中止、など。
やってみたこと
・facebook=イベントの告知と報告、活動報告、
・Twitter=イベントの告知と報告、活動報告
・note=イベントレポート、想いなどの発信
・地域のかわら版やフリーペーパーへの掲載
初めはfacebookで親御さん経由での参加者が多かったけれど、Twitterで子ども本人が見つけてくれての参加もちらほら。続けて発信することの大切さを実感。
noteは記事を増やそうとしているところで、これから。
かわら版やフリーペーパーへの掲載は、時間差があって反応がある感じ。
いずれにせよ「続ける」と「(発信量を)増やしていく」が大切なんだなと思う。そしてなにより「諦めないこと」。
◆安定期の悩みとやってみたこと
安定期=活動は成熟/広報・PRそのものが課題?
私が関わる(通常メンバーと広報)安定期(2015年設立)の団体はこちら↓
パトラン松戸チーム
千葉県松戸市の防犯ボランティアチーム。「PatrolRunning」と書かれた赤いシャツを着て、ランニングをしながらパトロールする。ゴミ拾いの美化活動にも力を入れている。
Facebook/Twitter/Instagram/note
私が入会した時には助走期も終わっている感じで、定速走行している印象のチーム。外向き広報をほぼほぼやっていなかったところに、私が手を挙げてSNS発信を始めた。
この時期安定しているとはいえ、ここから加速する団体、減速する団体との分かれ道でもあると思う。外向き広報に力を入れたことで、一定期間、一定量の加速はできたかと考えている。
やってみたこと
・Twitter=毎日の活動報告を安心情報として発信、イベントやnoteの告知
・facebook=Twitterと連動
・Instagram=美化活動のbefore&after報告
・note=週報や特集記事などまとまった発信
ここ1年、チーム全体としてモチベーションが低下している中で、広報として盛り上げることができていない。外向きの広報がチーム内へ良い影響はあることは分かったつもりでいたのに。
このコロナの状況下でも、効果的、持続的な発信ができず、止めてしまっている。こういう時だからこそ、チームにギアを入れられる力があるのが広報なのに。
手法も発想も足りていない。手詰まり感は大きい。
◆団体広報コミュニティを作りたい!
3つの団体に関わって、3つそれぞれの広報・PRに悩みがあって、これは、他の団体の広報・PR担当も悩むのではないか?助けが欲しいのではないか?と考えた。
困った時、悩んだ時、手詰まりになった時、新手が欲しい時、何が課題か?わからなくなった時…etc。SOSが出せたらいいのではない?手法も発想も学びあえたらいいじゃない?
団体広報・PRに助け合いの場があったらいいな。
そう思った私は先月4/20にこんな記事を書いた。
こんなコミュニティが作りたい!
・広報の始め方を共有できる
・広報の手法、発想を学び合える
・困った時にSOSを出せる
やりたいこと
・オンラインのコミュニティ(slackとか)
・オフライン、オンラインの悩み共有会
・団体広報の勉強会
・企業広報に詳しいひとと勉強会
目指したいこと
・広報・PR担当の「困った」「助けて」「孤独」をなくす
・新しい手法と発想を学び合い、自分たちらしく取り入れる
・「もったいない」をなくす
・どの団体も届けたい情報を届けたい形と内容で届けたいひとに届けられるようになる
今日はこの記事を元に、サポセン(まつど市民活動サポートセンター)とミーティングをした。ちょっと動き始めたこともあり、ご興味持っていただけた方は気にしておいてくださると嬉しいです。
気づいたことをメモしておこうと思っただけだったのに…(話が長い!!!!すみません!!!!!!)終わり。
<追記2022/07/23>
その後このようなコミュニティを立ち上げています。よかったらご参加くださると嬉しいです。また、お近くの活動者の方へ伝えていただくと、必要な方へ届くかもしれません。
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