見出し画像

【うつ】「NO!」が言えると自由になる。

上手く行かない時は、今までのやり方の逆をやれば上手く行くことがあります。

例えば、人に精一杯気を遣って我慢しているつもりなのに、何となく受けが悪いし好かれない。ところが
ズバッと言いたい事を言ったら、むしろそっちの方が認められた時などです。

世界が変わりますよね。

「なんや、いい人をヤラなくても受け入れられるんや、そのままの私で大丈夫やったんや」
という事を発見しました。

「今までどれだけ自分に無理を重ねてきたんやろう、ご苦労さん。よう頑張ったなあ。そやけど、その無理はほとんど無駄やったんや。なーんや、あほらし。今までのやり方があほらしゅう見えてきたわ」

人の好意を得ようと、いい人をやって来た事は、けっきょく周りと自分の分離を生んでいたのでした。

その事に気づいて、いい人をやめました。

周りから見て分かりやすい存在としている方が、少しぐらい我がままでも、愛される人には愛されるみたいです。

いまになって、やっと物事を客観的、かつ俯瞰的に見られるようになりましたが、此処まで来るのは長い道のりがありました。

もともと私はコミュ障など、対人関係にいろいろ困難を抱えていました。

子どもの頃から、優しく感受性が強いエンパスで、テレビのドラマにすぐ感情移入して涙を流したり、おまけに母親と共依存関係もありました。

これ、どういう事かと言うと、エンパスも共依存も自他の境界線が薄くて、かんたんに自他が一体化してしまうのです。
自分が無いから、あなた好みの私になってしまうのでした。

人のコントロールを受け入れやすくて、様々な人間関係のトラブルを引き起こしました。
対人関係において、呑み込まれて自分が無くなる感覚がありました。

切り離す、とか、はっきり一線を引く、ということが苦手でした。
意思表示ができず、「NO」がまったく言えませんでした。

自他の区別がはっきりついたのは、実はわりと最近です。表現アートセラピーを始めた2016年でした。今から8年前です。

表現アートのトレーニングコースにボディに特化したコースがあるのですが、ボディをやった後、初めてNOが言えるようになりました。

それまでは違うものへの違和感が感じられても、なんとなく我慢して受け入れていましたが、変化してからは、付き合いたくない人とは付き合わなくなり、やりたくない事はやらなくなりました。

不本意な人間関係や環境に我慢してとどまる事はなくなりました。
自他のあいだに、はっきりと一線を引けるようになりました。

すごい変化でした。

「身体やん。いろいろ試行錯誤したけど、心理からアプローチするより、身体からアプローチするほうが早いやん」

ボディに目覚めたわけですが、子どもの頃に身につけた不要なスタイルを、身体の感覚を取り戻すことで手放すことができました。

「NO」が言えるようになって、自由になりました。
身体の中心に一本軸が通ったみたいで、自分という感覚がはっきりして、自分でいいんだと思えるようになりました。

言いたい事が言える自分て、なんて清々しいんでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?