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ブライス・デスナー〜音楽をまもり育てること

先日のコンサート。長男と二人で行ってきた。

今回はサウスバンクセンターの企画" Music of Today" の一環のコンサート。

アメリカのバンド"the National"のロックギタリストでもあり、クラッシック作曲家であるブライス・デスナー。クラシック音楽部門でグラミー賞受賞の実力者。 

彼の作曲の2曲を、フィルハーモニア・オーケストラが演奏する。

BRYCE DESSNER (b. 1976)
The Forest. Sederunt Principes - Perotin (2019)
Lachrimae (2012)

どちらも良かったのだけど。
The Forest はチェロ7台の演奏。だけどバロックとかルネッサンスの音楽もベースにあって安心感あり。Lachrimaeの、盛り上がりと静けさのバランスが良くて、ひきこまれた。

いつもは今時の音楽(としかわからない)ばかり聞いている長男も、大満足のコンサートでした。



ちなみにこれは、無料のコンサートです。

イギリスでは、一流の音楽家たちによる無料のコンサートがたくさん行われています。短いコンサートだけど、小さい会場で、ステージとの近い距離がとてもいい。

ちょっとマニアックなプログラムで、誰でも知っているような曲はあまりやらない。私の大好きなバイオリニスト、ペッカ・クージストを初めてみたのも、実は、無料コンサートだった。彼も、大ホールで演奏するときは、ベートーベンやシベリウスやヴィヴァルディとかの誰でも知っている曲を演奏することが多い。いわゆる、商業的に成功する、集客可能なプログラム。でも、この無料コンサートでは、彼の音楽的な挑戦が感じられる、彼独自の境地のパフォーマンス。マニアだけが喜ぶような。笑

そのときのペッカがあまりにもすごかったので、その足で、30分後に開かれた隣の大ホールでのコンサートの当日券を買って行った。

それはヴィヴァルディの四季。誰でも知っている超有名な四季を、彼がヴァイオリンのソロイストをし、指揮もし、楽章の間では、スカンジナビアの民族楽器とペッカのバイオリンで即興演奏をするという。

その3日後くらいにあった彼のシベリウスのコンサートも足を運んだ。それ以来、すっかりペッカに惚れている。

いや、何が言いたかったかというと・・・、みんなが来てくれる商業的に成功するコンサートばかりじゃなく、こうやって、芸術家たちが挑戦をする場があり、それをサポートできるような財源、国の補助があり、芸術が守られていることの凄さ、だ。

文化、芸術を大切にしない国は、信用ならん。・・・と私は思う。



これ、ペッカ・クージストが弾く、ブライス・デスナー。すごくいいーーー。見てみてー。




ちなみに、トップの写真は、the National のギタリストふたり。
ブライス・デスナー(左)とアーロン・デスナー(右)
双子です。

写真はこちらからお借りしました。ありがとうございます。


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