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女性一人で生きていけないかも・・・と思った時(イギリス暮らし)

夫と別居してすでに7ヶ月経過。なんの不便もなく、まったく寂しくない平和な日々を送っている。

別居に踏み切るのに勇気がいった理由に、女ひとりで安全上大丈夫なのか?・・・という恐怖感がある。特にアジア人女性は蔑視の対象でもある。

今はまだ息子たちがいるので、女ひとり暮らしよりはなんとなく安心感がある。生活力はないけど、男というだけで力強く感じられるのは、なんだか悔しくもある。

安全上のことや、車や家のメンテナンス系のこと、保険や家などお金のからむちょっと難しい契約やその対応など、何かしら「欧米人男性」がいると信頼される。

これも悔しい。だって、家のことを管理しているのも、生計を支えているのも夫ではなくて私だったから。「欧米人男性」というだけで、私より信頼されるって、ひどくない?

ビジネスをしていくにもそう。欧米でも、起業しようとして、経営陣が女性だけだと、それだけで融資が降りない理由になる。名前だけでも男性を入れるように、銀行側も言う。だから、女性が起業するときは、「お小遣い程度」の資本金ではじめるのだ。

女性経営者は、「ポール」という名前の男性より数が少ないのだそうだ。笑っちゃう視点の比較だけど、変な説得力ある。

日本よりかなり男女平等だと思えるヨーロッパにおいても、これだけ格差がある。

くやしいなあ。体力が劣るのは仕方ないとしても、体力以外の能力のところで格差がつけられるのも、信用がないのも、無茶苦茶くやしい。

悔しいけど、ふんっと鼻先で笑ってやる。

イギリスにはドライバーにプラスとマイナスがあることさえ知らない男性もいる。IKEAの簡単なテーブルさえ組み立てられない男性もいる。それに比べて、私はなんでもできる。手先の器用さには自信がある。

私の管理能力は、イギリスでは「超」がつくレベルに高いはず。

大人の平均算数能力が小学4年生だと言われているイギリスでは、私の数学能力はむちゃくちゃ高いレベルのはずだ。あまり評価してもらえないけど。

だいたい、私はロンドンで、零細とはいえ会社経営して一家の家計をささえてきたのだ。

ふんっ。こんな私がひとりで生きていけないわけないじゃない。人がどう思おうと、どう評価しようと、生きていく力はあるのだ。

と強がってみる。実際、ひとりで大丈夫だと自信もある。


夫と別居する前はちょっと不安だったところも、自信がついてきた。


でも昨日・・・一人じゃ生きていけない・と思って撃沈した。


湯たんぽの蓋を開けようとして、硬すぎてあけられなかった・・・。湯たんぽ如きで撃沈するとは。ビンの蓋とか、ペットボトルの蓋とかも難関だ。

わざわざ2階に行き、息子に「ねえ、あけて」とお願いする。息子は、軽々と開けてしまう。

ああ、悔しい。こんなつまらないことが、息子の力なしでできないなんて。


くううーーー。



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