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2022年コンサートシーズンはじまり、はじまり

はい。始まりました。今週末は5つのコンサートに行ってきました。


パイプオルガン〜バッハ、フィリップ・グラス、ヴィドール

こちらの記事↓に書きました。

オーケストラの実験〜The Anatomy of the Orchestra

広い空間に、オーケストラをバラバラに配置。その間を観客が自由に動きまわれるという実験的企画。子どもの音楽体験の教育要素も視野に入れた企画。


とにかく、すごかったのです。オーケストラの中に入るという体験。そして、好きな楽器のところに行って、直近で見れるというすごさ。そして、バラバラに配置されているのだけど、とても配慮された配置で、どこにいてもバランス良く楽器が聞こえるようになっている。2人のフルートが左右に20mくらい離れていたり、バイオリンやビオラがぐるっと外周部に空間を取り囲むかのように配置されていたり。


フィリップ・グラス〜ピアノ・エチュードとエドムンド・フィニスのプレミア

大好きなフィリップグラスのエチュードを、スター・ピアニストのヴィキングル・オラフソンが弾く。

サウスバンクセンターの一番小さなホール、パーセルルームにて。数百人のホールでの彼のピアノは、とてもクリアであたたかくて、まるで、私一人のために弾いてくれているように思えるくらいの密接な音楽家・観客の関係がつくられる。このスターを独り占めしているかのような。笑


ガードナー指揮〜ショーンバーグ



サントゥー指揮〜マーラー交響曲第1番 


指揮者のサントゥー・マティアス・ロウヴァリ。昨年からフィルハーモニアオーケストラの主席指揮者になり、今年で2年目。

とにかく、指揮そのものが美しくて、芸術です。その指揮をまっすぐにみたくて、わざわざステージ後ろのクワイア席のど真ん中の席をとりました。


昨年はじめて彼の指揮をみた時には、すごいコントロールフリーク、すごい指導力だと思ったのです。でも、このオーケストラの主席指揮者として1年経った彼は、なんだか丸くなっていました。オーケストラを引っ張っていこう、という感じじゃなくて、オーケストラと一体になっているような感じ。

2時間半にわたる彼の指揮をみていたら、自分がオーケストラの一部になって、指揮に自分が動かされるような感覚。体も魂も彼と同時に動く。

彼に指導されているとか、引っ張られているような感じではなく、彼の魔術にかかったような。まるで催眠術にかかったような。指揮者というより魔術者の域だ。笑


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