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扶養されたいあなたへ〜本当にお得な働きかたとは〜

こんにちは、kayocoと申します。

中高年女性の自立を応援するnoteを投稿しています。

パートではたらく奥様のなかには、旦那の「扶養に入る」ことを気にしながら、収入を得ている方もいらっしゃいます。

😉扶養に入れば、税金も安くなるし、月々の保険料を払わなくても、社会保険に加入できるから、手取りが増えてお得!

たしかに、月々の負担がへるのは魅力です。しかし、なにもデメリットはないのでしょうか。

そもそも扶養という制度はどういうものなのか、詳しく検証し、扶養に入ることが本当にお得なのかどうかを、あらためて考えてみましょう。

扶養とは

扶養とは、自力で生活できる収入のない者を養う場合、税金や社会保険料の負担が軽減される制度です。

家計の収入源をおもに夫が稼ぎ、妻が養われている場合、これにあたります。

まず、扶養には「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2種類があり、全くのベツモノであることを理解しましょう。

税法上の扶養

妻の収入が201万円以下で、かつ、夫の収入が1,220万円以下の場合、妻を税法上の扶養に入れることで、夫の所得から最大38万円が控除されます。

年末調整のときに申告することで、所得税と住民税が安くなります。

社会保険上の扶養

すべての国民は公的医療保険と公的年金の被保険者になることが義務づけられており、妻の収入が一定額以下の場合、妻は夫の社会保険の扶養に入ることができます。

妻が夫の扶養に入るためには、以下の要件をみたさなければなりません。

【従業員数501人以上の勤務先ではたらく妻】
・所定労働時間が正社員の3/4未満
・週の労働時間が20時間未満
・1年以上雇用される見込みがない
・月収が88,000円未満(106万円の壁)
※これらすべての要件に該当しない場合、妻は自分の勤務先の社会保険に加入しなければなりません。
【上記以外の妻】
・年収130万円未満(130万円の壁)
※該当しない場合、妻は自分の勤務先の社会保険もしくは、国民健康保険・国民年金に加入しなければなりません。

扶養は本当にお得なのか

ざっくりですが、収入によってどのくらい手取りが違うのか、検証してみました。

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この表からわかる通り、社会保険上の扶養に関する部分は、収入1万円の差で手取り額がおおきくかわる場合もあります。

もし扶養されている人が、自分で社会保険に加入するのであれば、突き抜けて収入アップしないと、逆に手取りが減ってしまいます。

扶養に入ったときの保障のちがい

会社に雇われ、自分で社会保険に加入するのと、社会保険上の扶養に入るのとでは、何がちがうのでしょうか?

会社で健康保険に加入している人は「被保険者」となり、被保険者に扶養されている人は「被扶養者」となります。

どちらも、ケガや病気、出産や死亡にたいして保険給付がありますが、被扶養者には傷病手当金が支給されません。

さらに、会社で厚生年金に加入している人は、国民年金の「第2号被保険者」となり、第2号被保険者に扶養されている人は国民年金の「第3号被保険者」となります。

第2号被保険者は、国民年金と厚生年金の2階建て年金ですが、第3号被保険者は、国民年金のみの1階建て年金です。

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このちがいは、もしものときに、どのような影響があるのでしょうか?

傷病手当金がでない

傷病手当金とは、ケガや病気が原因で働けなくなったとき、所得を保障するために支給されるものです。

被扶養者はもともと十分な所得がないという前提なので、支給されませんが、もしものときにパート等の収入が途絶えてしまうのは、家計にとって大きなダメージですね。

厚生年金がもらえない

被扶養配偶者は、国民年金の第3号被保険者となりますが、厚生年金の被保険者になることはできません。

つまり、加入していない期間にたいする、老齢・障害・遺族の厚生年金部分が支給されないことになります。

国民年金の保障だけで足りない場合は、民間の保険会社から加入し、保険料を支払わなければなりません。

扶養に入りたいあなたへ

扶養のデメリットを理解したうえで、旦那の扶養に入りたい奥様に、おすすめの働きかたをご紹介します。

手取りの表でわかるとおり、もっとも手取りがおおいのは、年間130万円未満の収入ではたらき、夫の扶養に入ることです。

勤務先501人以上の会社で、パートとしてはたらく場合の月収は、88,000円未満(年間だと106万円)におさえなくてはなりません。

そのような場合にはぜひ、副業をしてみましょう。

副業といっても、パートをかけもちするのではなく、フリーランスがおすすめです。

フリーランスは社会保険加入要件にあてはまらないので、合計年収130万円をこえなければ、そのまま夫の扶養に入っていても問題ありません。

月収88,000円未満におさえるための働きかたも多様です。

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勤務時間にあわせて時給をきめるのではなく、時給にあわせて勤務時間または日数をきめると、あまった時間を副業にまわせます。

😓とはいえ、時給1,450円のパートって、主婦にはきびしいです…

そんなときは、あまった時間で副業だけでなく、資格取得の勉強などをして、転職やキャリアアップに挑戦してみましょう。

あなたにも、まだまだチャンスはのこされています。

扶養に入りながら手取りをふやし、将来のじぶんに投資をしてみませんか。

サポートありがとうございます。これからもあなたの役に立つ記事を、わかりやすく投稿していきます。