見出し画像

「いつか本当の両親が迎えにくるかもしれない?」と妄想していた女の子の想像していなかった未来

この物語はノンフィクションです
株式会社マイナビ×noteで開催している
「想像していなかった未来」の作品としてエントリーしています

私の人生は、ある日の出来事によって一変した

 もともと私は、両親がケンカしていることが日常的な家庭で育ち
母親が言う父親の愚痴を毎日聴きながら育ちました。

「もしかたら本当の両親は他にいて、いつか迎えにくるかもしれない?」なんてちょっと不思議な妄想も小学生の頃はしていました。

泣いている母親を前にして子どもの私が抱きしめることもあったし、両親のケンカを見て私が泣くこともあった、そんな時には
「おまえが泣くと家の中が暗くなる」と言われることもありました。

そうしているうちに自分の気持ちは出してはいけないんだ
自分が我慢していればこの家は仲良し家族になるのかなぁ?なんて期待もあって、こう思うようになりました。

「自分が我慢すれば、、、」
これは私にとって呪いの言葉でした。

感情を抑える日々をおくっていると
いつしか感情がわからなくなるのです。

 大人になった私は人間関係を上手く構築することが苦手でした。
というか、深い人間関係の築き方がわからなかったのです。
ある程度の距離をとった方が楽だったし、一歩踏み込んで嫌われることが極端に怖かった。だから踏み込まない。けれど深い人間関係は創れない。。。

夫もいるし子どももいる、なに不自由もない、両親は相変わらずケンカばかりしているけどそれ以外は恵まれているかもしれないなと思う。
でも、、、生きていてなんだか面白くない。
半ば諦めている感じで、それでもこれが人生なんだな
これで良いんだなと思って生きていました。

なんとはない、言葉にできない、何が原因かもわからない、悶々とした心の内側を抱えながら

 世の中に現れているのは半分の自分で
残り半分の自分は確実に自分の中に居るのに
何を想い何に喜び何を欲しているのか?わからなくなっている感覚

自分の心の半分は麻痺していたんだと思います

 これで良いんだ、半分の自分で生きていれば心は波立たない
自分が我慢すればうまくいく、、、

え?我慢て?半分の見えない自分は我慢しているの?

この世界で上手くやろうと思って押し殺した自分はかわいそうなくらいコテンパンにもう半分の自分により押さえ付けられていたんだと思う。

諦めていた自分と諦めきれない自分が葛藤する


そんな時に目にした「共感者講座」という講座
その講座に出会い私の人生は一変しました。

・共感とは自分に共感することだった
・自分の感情を取り戻しに行くことだった
・半分の自分を取り戻す旅に出ることだった

このままの人生でいいの?

『今のまま半分の自分で人と繋がり続けたとしたら、心は波立つことはないかもしれないし、悲しみも苦しみも少ないかもしれない。けれど、その分喜びも少ないかもしれない、、、
もし、全部の自分で人と向き合うとしたらその分様々なことを経験するかもしれないけれど、今までにはない喜びも待っているかもしれないね、、、どちらを選ぶ?』

ある人との会話です。

この日の出来事をきっかけに
これまでの価値観が根底から崩れ去っていきました。

人と繋がること、自分と向き合うことに覚悟をきめた瞬間でした。

もう自分から、人から、逃げない

 講座を受けた後に待っていたのは家族にとって人生最大の試練でした。その出来事をきっかけに私の人生は更に心と向き合わざるを得ない方向へ向かっていくのです。。。

 自分の気持ちや相手の気持ちに耳を傾けることができる時もあるしできない時もある
怒りがわいてくることもある
悔しくて情けなくてこんな自分が嫌だ!って1人で泣く時もある
でも、、、
喜びに震え涙することもある
何かを成し遂げるとか、結果を出すというよりも
大切な人たちと過ごす時間こそが何よりも宝物になるときもある

全部の自分で向き合うことでしか
体験できなかった世界がそこにありました。

全部が自分の内側に在るもの
気持ち、感情、大切にしているもの
蔑ろにして押し殺していた半分の自分

感情に良いも悪いもないんだよね

これまでのように自分の気持ちを自分で無視することはなく
ちゃんと内側に息づいているものとして感じること
ただ在るものを感じて、自分の内なる声に耳を傾け、思い切って前に進んでいく。

今の私の人生は、想像をはるかに超えた道のりを歩んでいます。


今の私には2つの職業があります。
一つ目は子ども向け施設の支援者
信頼関係を育みながら毎日真正面から向き合って
子どもたちの心の声に耳を傾けています。
子どもは正直で感情に素直で日々たくさんのプレゼントをもらっている気持ちです。

二つ目は日本エンパシー協会の事務局、認定講師、エンパサイザーをしています。
実は先に書いた「共感者講座」を開催する側になっています。
私の人生を一変したエンパシーという共感を、心の内側に耳を傾けて心からの合図を受け取るエンパシーを広める活動をしています。

あの時「もしかして本当の両親は他にいて、いつか迎えにくるかもしれない?」なんて想像していた小さな女の子は自分で自分の気持ちを迎えに行けるようになりました。

人生は自分で創っていけるし、イキイキと自分を表現できます。
でもそんな日ばかりではありません。落ち込む日もあるし、何にもできない日もある。その全てが自分です。

人の心は繊細でかつしなやかに揺れる振り子のようだと思っています。
私は人の心の可能性を諦めていません。
何歳からでも人は変わることができます。

これが私の、想像しなかった未来です。


自己紹介
〇おかよん
一般社団法人日本エンパシー協会事務局長であり一児の母。学童保育の職員として勤務し、日々子どもたちの心の声を聴いている。エンパシーと出会い、自分の心の奥深くに触れ感情を迎えにいく経験をしてから自分自身の願いに繋がる体験をする。その経験から2021年9月に設立された日本エンパシー協会創設メンバーとして活動。現在は共感者として共感者講座の実施、ファシリテーター、協会の運営として仲間とともに共感を拡めている。

『いらない人なんていない、生まれてきて良かったのだと心から思える世界を創りたい』が願い

X:旧Twitterはコチラ
https://twitter.com/okayo31

私が提供しているサービス
エンパシー講座、共感者講座
セッションについてはこちらから
https://note.com/kayo_k/n/n445240aab128

いいなと思ったら応援しよう!