それでも私はレトロを探してしまう 【小説】ラブ・ダイヤグラム12
あらすじ
覚悟はしていたものの、愛の想像通り
バス運転の為の免許である大型二種教習は
厳しいものだった。
同期の冬木が先んじてバス運転の教習にて
叩かれ、凹んでいるのを目の当たりにしながらも、
今更ビビっても仕方が無いと
腹を括ろうとする愛ではあったが…
そんな愛にも、いよいよ人生初
バスのハンドルに触れる日が迫っていた。
本文
うちの両親は私が小さい頃、
よく健康ランドに連れてってくれていた。
夕方たまに父親が早く仕事から帰ってくると、
「よし、今日行くか!」