見出し画像

松本清張とキャメロン・ハイランド

憧れの地、キャメロン・ハイランド

マレーシア留学へのやる気を高めるために、クアラルンプールで何食べよう、どこ行こうと妄想中。その中で、週末ぜひ行きたいところが、マレーシアのキャメロン・ハイランドという避暑地です。イギリス人が発見&開発し、おしゃれなホテルと紅茶畑が連なる人気スポットになっているそうです。

私がこの場所に興味を持ったのは、阿部寛さんの国際映画『夕霧花園』をアジアン映画祭で見た時。風景のあまりの美しさと、儚い雰囲気に心奪われ、「いつか行ってみたい!」と思っていました。


松本清張『熱い絹』を読む

そして、キャメロン・ハイランドといえば、タイシルクを世界的に有名にした、シルク王ジム・トンプソンが失踪した場所なのです。

この実際にあったミステリーを、小説にしてしまったのが我らが松本清張!いつか読んでみたいと思っていたその小説を今回読んでみました。

読み終わって、もう、松本清張すごすぎる…。まず、日本とマレーシアを複雑に絡ませたストーリーもよく考えたなあと驚きなのですが、最後になんとシルク王の失踪劇の真相を書いちゃっているのです。しかも、ああそうだったんだろうなと思わせる緻密な推理で、圧倒されました。松本清張の頭ってどうなってるんだろう。電話交換手やら、マレーシアにいるイギリス軍やら、ちらほら時代を感じさせる記述があるのですが、そんな頃にどうやってこんな細かくマレーシアの現地の状況を取材したの?というくらい、マレーシアについて詳しく書かれていました。

ところで、今月6月19日は太宰治の桜桃忌ですが、なんと太宰治と松本清張って同い年らしいですよ。信じられない。物書きビンテージ・イヤー。

この記事が参加している募集

#一度は行きたいあの場所

54,283件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?