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【LGBTQエッセイ】ドトールで感じた小さな自信と意外な視線

カフェで生まれた小さな自信

女子大生の視線に気づいて…

少し前の出来事。ドトールでコーヒーを楽しんでいた時のこと。4人組の女子大生くらいの女の子たちが、私のことをコソコソ話している気配に気づいた。視線が一斉にこちらに向かっているのがわかり、なんとなく嫌な予感がした。

「ああ、またか…」
いつもの、「あの人、男っぽくない?」とかそういう類の話だと思った。正直、まだまだ自分に自信が持てなくて、そんなこと言われても仕方ないかな、なんて思ってしまう。ふと、自分に向けた課題を思い出した。「もっとダイエット頑張らなきゃ…」とか、「メイクの勉強しなきゃな、ギュテ君の動画でも見よう」と心の中で自分を鼓舞する。

意外な展開

居心地の悪さから、早く飲み終えて出ようかなと思っていたけれど、何か不思議なことが起こった。4人の子たちの様子が、クスクス笑っているわけでもなく、どこか納得したような表情を浮かべていることに気づいた。そして、ふと聞こえてきた言葉。

「パンツ合ってるよね。いいよね!」
「バッグも素敵!」

ん?私のこと?まさかファッションチェックされてる!?
一瞬、頭の中が混乱するけど、嬉しい気持ちがこみ上げてきた。コーヒーブレイクで、仕事の休憩中に簡単な格好で出てきただけの私。特に気合を入れたわけでもないのに、なんだか予想外の褒め言葉をもらった気分。

小さな自信と微笑み

「これ…ダイソーの300円コーナーのバッグなんだけどな…」
思わずクスっと笑いそうになるのをこらえて、視線からバッグを隠しつつ、クールにアイスコーヒーを一口。意識しすぎて味は…しなかったけれど、確かに自信が少し湧いてきた気がする。

その子たちも、とっても可愛らしかった。私の方が勝手に身構えていただけで、彼女たちは純粋な気持ちで私を見てくれていたんだなと思うと、申し訳無さもありつつ、心が温かくなった。

「ありがとうね。あなたたちもめっちゃ可愛かったよ〜💜」と、心の中でそっと呟きながら店を後にした。

人の視線と自分の捉え方

数メートル離れた場所から、聞こえてきたささやかな会話が、こんなにも私の気持ちを変えるなんて不思議だな。視線や言葉の意味を、勝手にネガティブに受け取ってしまうこともあるけれど、実際は意外とポジティブなものかもしれない。もっと自信を持って生きていこうと思った出来事でした。

これも少し前にthreadsで反響をいただいたので編集して投稿させていただきました!

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