大塚 佳🌈

こんにちは、大塚佳です。LGBTQ当事者としての視点を活かし、自己探求やアイデンティテ…

大塚 佳🌈

こんにちは、大塚佳です。LGBTQ当事者としての視点を活かし、自己探求やアイデンティティの葛藤を描いた小説やエッセイを執筆していきます。初の連載作品を通じて、共感や気づきを感じていただければ幸いです。

マガジン

  • ゆるく繋がるLGBTQ+座談会

    • 40本

    性自認はX、性嗜好は全部の『nora』と、バイで既婚者のカミングアウトチャレンジャー『shade』が、マイノリティを強みにフラットな世界を目指します✨ セクシャリティに関する日常、関連作品、これまでの体験をゆるーく、呟きたいと思います。 回りと違う、なんかモヤモヤ、近くに相談できる人がいなくて。そんな方たちと繋がりたい💕「LGBTQ+」当事者の方のご参加、いつでも大歓迎! バラさなくても日常生活に問題がない私たちが、敢えて風をおこす理由に共感いただけると嬉しく思います。(アライの方にも読んで頂けると嬉しいです!)

  • LGBTQエッセイ

    このマガジンでは、LGBTQ当事者である私、大塚佳が、日々の生活や感じたこと、社会との関わりについて綴ったエッセイをお届けします。アイデンティティや自己表現、そしてトランスジェンダーとしての視点を通じて、共感や新たな気づきを提供できればと思います。誰もが抱える小さな葛藤や喜びを、等身大の言葉で綴っています。ぜひご一読ください。

  • 【LGBTQ連載小説】揺れる希望の虹

    「揺れる希望の虹」は、自己発見と自己受容をテーマに、主人公・真輝が自分の性別違和に気づき、葛藤しながらも成長していく物語です。幼少期の揺れ動く心、初恋の相手・蓮との出会いと別れを経て、真輝は自らのアイデンティティを模索し続けます。音楽を通じて蓮と再び繋がることで、自分を受け入れ、真希として新しい人生に踏み出す決意を描きます。恋愛、友情、家族、社会との葛藤をリアルに描きながら、深い共感と感動をもたらす作品です。LGBTQ当事者はもちろん、そうでない方にもぜひ読んでほしい、誰もが抱える「自分らしさ」を見つめる物語です。

最近の記事

  • 固定された記事

LGBTQ当事者の人生と夢:私が歩む道

こんにちは、大塚佳です。他のSNSでは「ライリー・佳」として発信しています。性自認は女性で、戸籍は男性のままですが、性的指向は男性寄りです。経営者として働きながら、トランスジェンダーとして自分らしい生き方を模索しています。性別不合の診断書を取得し、戸籍名は変更済みです。身長は172cm。2024年10月には性別適合手術(SRS)を予定しています。 シナリオライターを目指していた時期もあり、文章を書くことが好きで、現在は小説執筆にも挑戦中です。これまでの経験や、LGBTQ当事

    • 現在、性別適合手術のためタイの病院に入院中です。明日、手術で緊張と食事制限で執筆は難しいかな… 小説やエッセイ、購読やフォローありがとうございます。少々お待ちくださいね🙇 #lgbtq

      • 性別適合手術を前に今の身体を振り返る

        中学生の時、切り落としたかった性別適合手術を目前に、この身体で何か書き残しておこうと思いました。 一番強く残っている記憶は、中学生のころ、どうしても「切り落としたかった」ことです。勇気はなかったけれど、刃物を当てて「あと一歩で解放される?」とお風呂場で震えていました。 ある時はお風呂の洗剤をかけて、「これで病気になって、無理やり取らなくてはならなくなるかもしれない」なんて思っていたこともありました。そんなことをしていた幼かった自分。 同じ悩みをもっている子たちへ… 絶対に自

        • 【連載小説】揺れる希望の虹(#4)

          昼休み、教室の外からはクラスメートたちの笑い声が響いていた。真輝は教室の隅で、黙ってその声を聞いていた。教室にいることが重苦しく、心が押しつぶされそうだった。自分は、あの笑い声が響く輪に入れない。何もできず、何も言えず、ただそこにいるだけ。 耐えられない――そう思った瞬間、真輝は教室を抜け出した。 廊下を歩いていると、真輝の耳にピアノの音が静かに届いてきた。足を止め、その音がどこから聞こえるのか探すように耳を澄ませる。音は音楽室からだ。真輝はその音に吸い寄せられるように音

        • 固定された記事

        LGBTQ当事者の人生と夢:私が歩む道

        • 現在、性別適合手術のためタイの病院に入院中です。明日、手術で緊張と食事制限で執筆は難しいかな… 小説やエッセイ、購読やフォローありがとうございます。少々お待ちくださいね🙇 #lgbtq

        • 性別適合手術を前に今の身体を振り返る

        • 【連載小説】揺れる希望の虹(#4)

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        • ゆるく繋がるLGBTQ+座談会
          40本
        • LGBTQエッセイ
          6本
        • 【LGBTQ連載小説】揺れる希望の虹
          6本

        記事

          【LGBTQエッセイ】性別適合手術への準備と心の葛藤

          旅立ちと新たなステージへの決意準備と心の葛藤 今週の日曜日、私はタイに旅立ちます。そして、その2日後には待ちに待った性別適合手術を受ける予定です。この手術を迎えるにあたって、1ヶ月前から続けていた治療を一旦ストップしなければならなくなり、1週間前には頭痛薬やサプリの摂取も禁止され、あと3日後からは食事の制限も始まります。 肉体的な負担が増すと同時に、精神的にも揺らぎやすくなり、普通の自分ではいられない日々が続いています。でも、「あと少し!」という強い思いと、大切な人たちか

          【LGBTQエッセイ】性別適合手術への準備と心の葛藤

          11日後に性別適合手術を受けます。正直、怖くて怖くて仕方ありません。ですが、この一歩を踏み出すことで、自分自身に少しでも近づけることを願っています。無事に終わることを祈りながら、皆さんの応援を心からお待ちしています。どうか温かく見守ってください。

          11日後に性別適合手術を受けます。正直、怖くて怖くて仕方ありません。ですが、この一歩を踏み出すことで、自分自身に少しでも近づけることを願っています。無事に終わることを祈りながら、皆さんの応援を心からお待ちしています。どうか温かく見守ってください。

          【LGBTQエッセイ】「女の子役?!」14歳の私が大手劇団で直面した配役発表

          中学二年生、大手劇団に入所──タレントへの夢と葛藤 中学二年生の時に都内の大手劇団に入所しました。タレントさんになりたかった。 自分の性別に違和感を抱えてた超絶頂の時、自分が何者かわからないから何者かになろうとしてたのだと思います。 オーディション合格、迎えた配役発表の日 劇団内で次の公演のオーディションが開催され合格。 配役発表の日。 たくさんの大人の俳優さんが敷き詰める中、演出家が壇上に上がってメインの役から順に発表していきました。 中学二年生の初舞台。 当然、

          【LGBTQエッセイ】「女の子役?!」14歳の私が大手劇団で直面した配役発表

          【連載小説】揺れる希望の虹(#3)

          第1部:目覚めと初恋 第1項:揺れ動く心 学校でのいじめの始まり ダンスの練習は続いていたが、真輝は周囲の視線に耐えるのが次第に苦痛になっていた。男子たちはふざけながら、真輝の動きを真似してからかい続けた。笑われるたびに、真輝は無理に笑い返していた。彼らに逆らえない自分が嫌だった。それでも、笑いを浮かべるしかなかった。 「おい、また真輝が変な動きしてる!」 「見ろよ、こいつ笑ってるぜ!」 男子たちは声を上げ、真輝を取り囲んだ。笑いながら、自分たちの悪意を隠しもしない。真

          【連載小説】揺れる希望の虹(#3)

          【連載小説】揺れる希望の虹(#2)

          第1部:目覚めと初恋 第1章:揺れ動く心 節2「家族との日常、兄妹との比較」 真輝は、家族の中でいつも居場所が見つからないような感覚を抱いていた。父の浩二が工場の仕事で忙しくする一方、母は忙しいさなかでも時間さえ見つけては妹の奈央の服作りに夢中だった。兄の誠は、どこか「しっかりした子」という評価を受けていたが、実際にはそんなに意欲的ではなかった。父が工場の跡取りだと誠に期待しているのを感じてはいたが、誠はその話題になると曖昧に笑うだけだった。 「うーん、まだよくわからない

          【連載小説】揺れる希望の虹(#2)

          【連載小説】揺れる希望の虹(#1)

          第1部:目覚めと初恋 第1章:揺れ動く心 節1「性別違和への目覚め」 真輝は、週末になると決まって家に漂う、鼻を突くような男の匂いが少し苦手だった。父の浩二が工場の従業員たちを連れて、家の居間で晩酌を始める時間。隣の工場から戻ってくる男たちは、油と汗の匂いをまといながら、缶ビールを片手に笑い声を上げていた。 兄の誠は、そんな場面でも自然に振る舞っていた。従業員のおじさんたちに冗談を言われても、うまく溶け込んでいた。父が「誠はしっかりしてるな」と目を細めながら言うたびに、真

          【連載小説】揺れる希望の虹(#1)

          【LGBTQエッセイ】動物の勘も超えたね

          ヨークシャテリアの視線に動けない!買い物帰り、バッグには冷凍食品。保冷剤を忘れてたので家路を急いでいました。ところが、ふと視線を感じて顔を上げると、目の前には一匹のヨークシャテリアがじっと私を見つめていたのです。 「わ…そんなに見つめられたら進めない💜」と、心の中で思わずつぶやきながら、その場で立ち止まってしまいました。 私が動こうとすると、そのヨークシャテリアが小さな体でぐいっとリードを引っ張り、リードを持つ年配の上品な女性を連れてこちらに向かってくるじゃありませんか。

          【LGBTQエッセイ】動物の勘も超えたね

          【連載小説】揺れる希望の虹 -目次-

          プロローグ 第1部:目覚めと初恋 揺れ動く心 性別違和への目覚め 家族との日常、兄妹との比較 学校でのいじめの始まり 音楽室の出会い いじめから逃れた音楽室 蓮との初めての出会い 「愛の挨拶」と蓮の歌 深まる友情と別れ 蓮との友情が深まる 蓮が転校することが決まる 別れの日、伝えられなかった本当の気持ち 第2部:模索と疎外感 新たな環境 中学・高校での新しい生活 自分を偽りながら過ごす日々 周囲との疎外感 初めての恋 クラスメートに惹か

          【連載小説】揺れる希望の虹 -目次-

          【LGBTQエッセイ】ドトールで感じた小さな自信と意外な視線

          カフェで生まれた小さな自信女子大生の視線に気づいて… 少し前の出来事。ドトールでコーヒーを楽しんでいた時のこと。4人組の女子大生くらいの女の子たちが、私のことをコソコソ話している気配に気づいた。視線が一斉にこちらに向かっているのがわかり、なんとなく嫌な予感がした。 「ああ、またか…」 いつもの、「あの人、男っぽくない?」とかそういう類の話だと思った。正直、まだまだ自分に自信が持てなくて、そんなこと言われても仕方ないかな、なんて思ってしまう。ふと、自分に向けた課題を思い出し

          【LGBTQエッセイ】ドトールで感じた小さな自信と意外な視線

          【連載小説】揺れる希望の虹(#0) -プロローグ-

          真希は、街角に置かれた一台のピアノの前でふと足を止めた。商店街の片隅にあるその場所は、誰でも自由に弾ける「ストリートピアノ」だった。目の前を行き交う人々のざわめきが心地よく耳に届く。ピアノの蓋をそっと開けると、静かに指を鍵盤に置いた。軽く音を鳴らすと、馴染みのある旋律が自然と浮かんできた。 エドワード・エルガーの「愛の挨拶」。あの頃、何度も何度も弾いた曲。懐かしさと共に、そのメロディが流れ出す。音が、周りのざわめきの中で柔らかく響いていく。 弾きながら、遠い記憶が蘇る。小

          【連載小説】揺れる希望の虹(#0) -プロローグ-

          心温まる病院での出来事:性別適合手術に向けて

          検査のための病院探しから始まった挑戦 先日、私は性別適合手術に向けた健康診断を受けるため、病院を探していました。タイの病院で指定された項目が細かく、更にデータで提出することなど…これまで通っていた病院では対応できない検査が必要だったため、新しい病院を見つけなければならなかったのです。しかし、何度も問い合わせても「そういうのはやっていません」と冷たく断られ、心が折れそうになっていました。 ようやく3件目で、親身に話を聞いてくれる病院に出会うことができました。「大丈夫ですよ。

          心温まる病院での出来事:性別適合手術に向けて