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ヨーロッパ現地採用 | もう週休3日で良くないですか?

こんにちは、私の転職をきっかけに家族4人でオーストリアに移住したKayです。

半年以上が経ち、オーストリアでの働き方に徐々に慣れてきましたが、日本に比べて、本当にプライベート重視、ワークライフバランスを脅かすものは悪!という雰囲気です。

日本でもかなり休暇や子育てに対して理解がある職場だったのですが、それ以上の寛容さ。働き始めたとき、みんないつ仕事してるの?と思ったくらいゆるゆるです(あくまで日本人感覚)。


リモートワーク50%までOK

私の勤務先は自宅勤務を全体勤務時間の50%までオッケーと定めているため、最大限に使う人が多く、そのため同僚と顔を合わせるチャンスが少ないです。

唯一、週1の部署ミーティングのときはせめてみんなで出勤しようよ、ということで集まる日はありますが、それ以外は本当にバラバラ。

私はオフィス勤務が好きで、職場も自宅から割と近いので、特段理由がない限りオフィスに出勤しているのですが、15人ほどのスタッフでオフィスにいるのが唯一私だけ、ということあるくらい。

働き始めたときは、これが慣れずちょっとしんどかったですが、自分の仕事は集中できるし、徐々に良い部分も見えてきました。

年間有給25日完全消化

年間25日有給が付与されますし、みんな完全に消化します。というか、足りてる?というくらいみんなガンガン長期休暇取ってます。

25日って十分だと思うのですが、以前パリで働いていた同僚は有給40日とかあったらしく、こちらで転職した時、愕然としたとか…

とにかく、休暇をプランするのが上手だな、と思うヨーロッパ諸国出身の同僚。春に、半年後の秋の旅行のフライトやホテルを予約しているのは驚きです。6月になった今も夏休みの計画がない私もいつかそんなスケジューリングができるようになりたいとつくづく思います。

病欠しほうだい

有給に加えて、通院は有給消化せずとも必要なだけ行けます。

病欠は連続して2日までは自己申告、連続して3日以上の病欠は医師の診断書があれば有給消化不要で、必要なだけ休めます。

しかもこの診断書が適当で…私は一度帯状疱疹で一週間ほど休んだのですが、その時も医者に「治ったらまた来てね、そのときに診断書の日付埋めてあげるから!」で終了。

完治したかどうかは本人次第ってことですよね。

真面目な私は9割治癒くらいのタイミングで、診断書の日付を埋めに、通院したところ「もういいの?」と言われる始末…

もちろん、悪用すれば四面楚歌にもつながるかと思いますが、むしろ「病欠長すぎない?(迷惑だよね)」的な発言を同僚がすれば、その人が四面楚歌になること必至です。

家族以上に優先すべきことはない

これも当たり前っちゃ当たり前なんですが、こどもの病気や介護などネガティブな理由だけでなく、家族の誕生日などのイベントも仕事より絶対優先です。

出張の計画をしていたときに、同僚が「その日は母親の誕生日だからいけない」で周りもオッケーな雰囲気。

母親の誕生日が出張を断る理由になるなんて!
目から鱗すぎました。

職場の夜の集まりが計画されていたときに、たまたまその日が私と夫の結婚記念日で、まあ良いかと参加しようとしたときも、同僚が完全に引いていたこともあったり、プライベートありきの仕事と、仕事の付き合いなんですよね。

金曜日は半日

そして、金曜日は物事が動きません。

私の職場は週40時間勤務なのですが、月曜〜木曜が8時間半勤務で、金曜日が6時間なので、半日程度でみんな帰ります。

金曜日は朝8時半出勤、15時退勤が一応定時ですが、フレックスタイムもあり、コアタイムが13時半までなので、昼食後はいなくてもそんなもん。

そもそも、金曜を在宅勤務に充てる人が多いので、職場が全体的にガラガラ。

大事なメールは金曜に送らないほうが良いです。下手すると週末挟んで忘れられちゃうので。

金曜はどっちかというと雑務処理的な日で、仕事はしてるけど、やる気はすでにみんなない。絶対に効率悪い半日。

金曜日の役場への問い合わせなんて、絶望的。

こうなると、

もう週4勤務で良くないですか?

と言いたくなります。

北欧などは週休3日制を取り入れているというし、オーストリアも近々そうならないかね?とオーストリア人の同僚に聞いてみると

ないね。こんな保守的な政府が、そんなことできると思えない。

だそうです。

オーストリアはヨーロッパ諸国の中でもかなり保守的。

でも日本人にとっては、それくらいが馴染みやすい気もしています…

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