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アメリカの自動車事故対応で驚いたこと

こんにちは。アメリカ在住2年目主婦 Kayです。

実は、先週、自動車事故に遭ったんです。

右折をする列で曲がるのを待っていたら、
後ろから追突されました。
バンパーが少し凹んだ位で、
大したことはないです。

Kayは10年前に住んでいた時も
同じ事故にあったことがあり
この後の対応が分かっていたので、
焦ることはありませんでした。

しかし、今回は前回と違い、
色々と驚くことがありました。


驚いたことをお話する前に、
通常、アメリカで車事故にあった時の
対応の流れをお話したいと思います。

アメリカでの自動車事故対応


① 車を安全なところに停めます。
② 相手と以下の情報を確認します。
 ⚪︎名前と連絡先(可能なら、免許証写真)
 ⚪︎車のナンバープレート
 ⚪︎保険情報(Policy noと契約者名)
③ 起きたことを大体確認をします。
※この時、基本的に相手にSorryなど謝ってはいけません。

④ 保険会社に連絡し、
 Claim(登録)をあげます。
※後ろから追突された場合は相手が100%
悪いことになることが多いです。③で相手
と合意できたら、相手の保険会社にだけ
連絡します。

⑤ 修理工場で修理をします。
※修理時にはPolicy noが必要になります。

これでおしまいです。
大きな事故でない場合は警察を呼ぶことは
ありません。

通常と異なる今回の事故


今回の事故では通常とは異なり、
驚いたことがありました。

驚いたこと①:自分の非を認めちゃう相手


車を安全な場所に停め、
「相手と車、保険の情報を確認して、
自分の非を認めたと勘違いされてしまう、
SorryやApologiesといった
言葉は絶対使わないようにしなくちゃ。」と
気を張って、相手の運転手に話しにいくと、
相手が「Apologies」といってくるじゃ
ありませんか。

少し話すと前方注意をちゃんとして
いなかったことをあっさり認め、
謝ってくるドライバー。

「おおぅ、
分かっているならよいのよ。。」
と拍子抜け。

息子がよく対戦する
地元のサッカークラブのTシャツを
着ていたので「XYZ clubのコーチ
なの?」と聞くと、そのようで、
同クラブの他コーチから借りて運転
していたという状況らしく、
車の所有者は別ということ。

所有者と彼の連絡先を得て、
車に入っていた
保険証のコピーの期限が過ぎて
しまっていたので、更新済みコピーは
後ほどもらうことにしました。
そのほか、相手のナンバープレートを
控えて、一度別れました。

今回の事故について、
私の保険会社に確認したところ、
今回は追突されているのでこちらに
非はなく、相手が100%
負担となるケースがほとんどとのこと。

特に相手が自分の非を認めている
場合は、問題にならないだろうから、
相手の保険会社にて、Claim(案件登録)を
するようにとのことでした。

驚いたこと②:交渉してくるオーナー


しばらくすると、
車の所有者(サッカーのヘッドコーチ)
から電話があり、自分側の非を認めつつ、
「できたら、保険は使わず、
直接支払いたいのだけれど・・・」とのこと。

保険使わないで、自動車事故を対応した
経験がない私は、「できたら保険使って
ほしいんだけど、一日考えてみるね。」と
一旦クッションを挟むことに。

次の日朝に、
「夫とも相談したのだけれど、やはり保険を
使ってほしいので、案件登録をお願いします。」
とテキストメッセージを送りました。

すると、また電話がかかってきて、
交渉が始まりました。
「修理工場からの見積もり通り、
もしくは、+αで払っても
よいので、直接払うことを検討して
くれないか。
今回保険を使ってしまうと、
この先3年位保険代が大きく跳ね上がるんだよ。
もし望みを叶えてくれるなら、お子さんの
サッカーキャンプも無料でプレゼントするよ。
保険から払っても、直接払っても
修理はできる。何か違うのかな?」と。

「うん?!
確かに、別にちゃんと払ってくれるなら、
どちらでも変わらないなあ。」

「夫と話してみるので、
まずは更新済みの保険情報をテキストで
送ってくれますか?検討してから
連絡しますね。」と話すと、
即こんなテキストが届きました。

「保険証情報はこちらです。
まず、修理工場で見積もりを貰ってきて
くれませんか。全体コストを理解した上で
保険で払うか、直接払うか、
決めさせてもらえたら、とても助かります。
直接払う場合は、4回分のサッカーキャンプも
無料でプレゼントします。
事故を起こしたコーチAもすごく責任を
感じていて、費用を支払うと言っています。
検討してくれたら、ありがたいです。」

合理的に説明し、相手のメリットも提示しつつ、
同情を誘うことまでぬかりません。

お見事です👏

驚いたこと③:説得されてしまった私


今までの私なら、
「それでも保険で」と固執していたと
思います。

しかし、
今回は説得されてみることにしました。

なぜか?

①払ってもらえる可能性が高いから。

直接だと払ってもらえない
心配はありますが、
地元のサッカークラブのヘッドコーチが
自分の信頼に関わるような危険を冒すことは
考えにくいです。

更に、保険の情報ももらえている今、
払ってもらえなかったら、
テキストのやり取りを根拠にして
私から保険会社に連絡してしまえば
よいだけです。

②相手が気持ちよく迅速に対応
してくれる可能性が高いから。

相手が自分の提案通りに進められれば、
気持ちよく対応してくれると思うので、
スムーズにいく可能性が高そうだなと
思いました。

③ 見事な交渉だったから

今回、電話をしてくるタイミングも、
相手の態度も、合理的な説明も、
テキストの効果的な使い方、
さらには、情に訴えるところまで、
本当にお見事でした。

トータルに考えるのも
大事だなと思い、
今回は一旦折れる選択をしてみました。

さて、このあと、どうなるでしょう?
また、驚く展開があれば、ご報告しますね👋

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また次回に。良い1日を。

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