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【中学受験】それって、本当に楽しい?

娘のクラスは夏から担任の先生がお休みをされているので、教頭先生が代わりに担任をされています。

担任といっても、教頭先生の業務は多岐にわたりとてもお忙しいので、いつもいる訳ではありません。
代わるがわるに色々な先生が来て、毎日違う先生が担任の先生役をされている状態です。

このような状態だと、自分たちを管理してくれる特定の大人がいないので、子どもたちにとっては信頼関係を築ける大人がいません。

「自分たちは大人に見捨てられている」
「誰も自分たちのことを気にかけていない」
「何をしてもうるさく言ってこない」

子どもたちはこのような不安定な気持ちになり、開き直って今までおとなしかった子も、好き勝手に行動をする子が多くなってきました。

悪いことと分かっているけど、やったらどうなるのか?
大人の出かたを試すような子どもも出てきました。

娘から今の状況を聞くとかわいそうな気もしますが、ここで開き直るのは良くないですよね。
その子たちにも、クラスの他の子たちにも。

移動授業では、移動途中でサボり、校内をうろうろする。
苦手な先生の授業になると、10人ほどの集団でサボろうと保健室へ行く。
(もちろん追い出されますが)

掃除や給食の当番どころか、授業までサボる子が増えてきました。

サボっている時は楽しいでしょう。
自分の好きな場所へ行けるし、やりたくないことをしなくて済むのですから。
怒られるかもというドキドキ感などのスリルを楽しんでいるのかもしれません。

目の前の楽しいことをとり、今やらなければいけないことを我慢できないのでしょう。
今の不満を楽な方法で解消できたと、自己満足をしているのかもしれません。

でも、その後は何か残るでしょうか?
やり遂げたこと、達成感や実感はあるのでしょうか?
思い出に残るような、感情は湧き出てきたでしょうか?

反対に、そんなサボる子たちを見て嫌な気持ちになっている子どももクラスにいます。
娘もその一人です。

嫌な気持ちは、一見良くないことに見えますが、私は学びと成長があると思っています。

「どうしてこんな状況になるのだろう。」
「なんで私は嫌な気分になるのだろう。みんなは嫌じゃないのかな。」
「嫌な気分にならないには、どうしたら良いのだろう。」

人の気持ちや自分の気持ちを客観的に考えたりすることで、感情のコントロールができるようになります。
また、同じことを繰り返さないように、問題点の解決方法を考えるようにもなります。

今は辛いですが、長い目で見ると今を忍耐強く頑張って取り組んでいるほうが、将来を楽しく過ごせるのではないかなと思っています。

将来の大きな自己満足のために、今の欲求を延期できる子どもが増えてくれればいいなと思っています。

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