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頑張れない目標よりは過程を大事に

 目標は人を頑張れなくさせてしまうことがあるので、全ては「課程」だと思ったほうがいい。
 なぜなら目標とは遠くに設定されることが多くて、そこまでたどり着けずに力尽きてしまうことがあるからだ。それに、そうでなくとも目標は、そのためだけに全力を出すことを人に強いかねず、目標を達成してしまうと燃え尽きてしまう危険だってあるからだ。

 つまり目標とは、①そこに至るまで、と②そこに至ってから、の両方で、人を頑張れなくさせてしまう原因となる。だから目標を設定すると、人は頑張れなくなる危険性が上がる。目標を設定して、それを達成しようが失敗しようが、結局は「頑張れないこと」がその人の身に降りかかるのだから。

 それゆえすべては「過程」とする方がいい。目標ではなく、過程。その中身が同じであっても、少なくとも意識としては、それは「過程」とすることが大事である。
 過程ならば、それは目標のように設定されたりは普通しない。それにもし「ここまでやろう」などのように設定されたとしても、そんなに遠くには設定されない。そしてもちろん、過程を通り過ぎたとしても、人はそう簡単には力尽きたりはしない。だって過程だから。通り過ぎるだけだとわかっているのに、全力を出すはずがないから。

 人は「目標」と聞くと、どうしても力が入ってしまう。そしてその強張りが、人を適切な頑張りから遠ざけてしまう。結果として頑張れず、もしくは頑張りすぎて、その目標は結局のところ、実現したいことの邪魔となってしまう。
 そうならないために、目標ではなく過程を尊ぶべきである。目標を立てることは、文字通り「目標」を立てることではない。それはさらに先の目標のための過程でしかない。そしてそのさらなる先の目標もまた、過程である。
 そのように考えることで、強張りは取れて、楽になるはずだ。するととどこおりなく自身の本来の力が発揮され、それこそがまさに「目標」を達成するのに役に立つ。

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