主人公には「決め台詞」と「必殺技」を。

主人公に必要なものとはなんだろう。

それは、「決め台詞」と「必殺技」である。

このふたつがなければ、主人公はちょっと影が薄くなってしまう。
決め台詞がなければ、主人公は出来事やほかのキャラクターに絡みづらくなる。
必殺技がなければ、主人公の身の回りで起こる事件を解決できない。

そしてその内、そんな主人公は忘れ去られてしまうことにすらなる。
何にも関われず、解決力もない主人公は、消えるしかない。

そもそも主人公とは、なにかコンテンツの中心となる存在のことだ。
だから主人公は、その中心となるだけの理由がなければいけない。
そしてまた、その中心とは、単に「与えられているだけのポジション」なのである。
主人公とは儚い。
創作者のさじ加減で、コンテンツの受け手の感覚で、そのポストはやすやすと交代しうる。

だから実は、主人公と言うのは、その立場をきちんと維持できるようななにかを持っていなければ、すぐ他の存在にポジションを明け渡してしまうのだ。

だから、主人公には決め台詞と必殺技が不可欠なのである。
そしてこのふたつは……

・決め台詞
 →ここぞというときの言葉
 →普段の口癖
 →なにかをたとえるときの言葉選び
などなど


・必殺技
 →事件の解決に役立つ特技
 →短所に見える長所
 →条件が整わないと使えない技
などなど


このように、必ずしも「決め台詞」「必殺技」のイメージ通りのものでなくても良い。
主人公に必要なのは、他と違う「言葉」と、「行動あるいは性質」である。
これを持った主人公は、その存在感を誇示できる。
コンテンツに埋もれてしまうことなく、きちんと主人公でい続けられる。

そうでないように見える主人公は、この決め台詞と必殺技が、不足しているのである。

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