チャンスはつかみ「続ける」ものである

 成功にはタイミングが大切と言われる。それはチャンスをつかむということであり、好機と見たらすぐに飛びかかり、それを逃さないという意味である。だからそのために常に準備をおこたらず、握力と瞬発力と思い切りを鍛えておかねばならない、と。

 このことが事実だとすれば、しかし大切なことはもう1つある。成功のためにチャンスをつかむ。それには確かに、好機を逃さない観察眼と素早さが必要だ。けれど忘れてはならないのは、つかんで終わりではないということだ。たいていの物事には連続性と繋がりがある。即ち多くの場合、好機とは一瞬で終わるものではなく、しばらくつかみ続けなければならないものだということだ。
 確かにつかめるタイミングは、ある瞬間しかないかもしれない。しかしその刹那にだけ全力をかければ成功が約束されるわけではない。しかも、「つかんだ後が大切だ」ということでもない。チャンスを「ものにする」という行為そのものが、継続的に頑張り続けねばならないようなことである、ということだ。

 だから、確実な成功のためには持久力も問われる。それはチャンスという刹那につかめるものを、つかみ続けるために必要なものだ。そしてもちろん、一度や二度ではない様々なタイミングに訪れるチャンス達を次々につかまえるためにも必要な「握力」である。それは普段から意識していなければ難しいものである。

 だが成功のために必ず必要なのは、その継続的な握力である。チャンスをずっとつかんでいるために。そして何度も訪れる様々なチャンス達に対応するために。

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