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A story of recruitment 6 「恋の悩みにギムレット」

結局、食べログでキチンと2軒目のBARまで調べておいたのに、
「明日早いから」という理由でBARを断られてしまった。
まるで、自分が明日遅い、みたいな。5時半起床予定だ。

時計を見る。針はまだ10時を指している。終電までは2時間弱ある。
再度食べログをチェックして初めてのお店に、初めて一人で向かった。

少し重い扉は、押すとキィという音がした。
一番奥の壁側に座る。
先日ドラマで頼んでいたのと同じものを頼んでみる。
一人で飲むと、なんと暇なことか。
暇だからといって暇なのを醸し出してしまうのはみじめだ。
かと言ってBARで携帯をいじるのもみっともない。
前に置かれたギムレット(結構度数強そう)を一口で1/3くらい飲む。
喉の奥が熱くなる。
この数日間が思い出される。

採用と恋愛は似ていて、相手に好きになってもらわないといけない。


相手に好きになってもらうためには自分(自社)の良いところを
見つけて、伝えなければならない。
でも、自分では良いところは見つけづらいから他人に見つけてもらう。

うちの会社は言われてみれば業界の中では異端児と言われているものの、
新しいことにチャレンジし続けて、本当にお客様のためになることしか行っていない。
だからこそ、お客様の中には用事がなくても会社によってお土産ものを
もってきていただく方もいらっしゃる。

こんな風に考えれば考えるほど、改めて良い会社に入社できたのだと実感する。
半年前の転職時、目的を見失ってやる気をなくしていた自分が懐かしい。
目の前の作業をただこなすだけになっていた日々。
40度のお湯で作ったカップラーメンのような、
ぬるくて中途半端な日々。

今は、お客様の喜んでいる姿が嬉しいし、
同僚と一緒にプロジェクトを進めているのも、まるで学園祭のノリで楽しい。
月曜になると憂鬱になっていた自分が、転職後はちょっとワクワクして
出社していたことに気づく。
そういえば、自分が転職してから「楽しそうだね」と言っていた。
自分を元気づけるために言っていたのかと思っていたけど、
本当に楽しそうにしていたのだろう。

そうだ。こうして採用活動をしていると会社がどんどん好きになっていく。
会社の良いところを見つける仕事をしているんだから当たり前か。
今まで、改めて会社の良いところに目をやらなかったのはどうしてだろう。

新橋の高架下の立ち飲み屋に行った時には、
どうしても仕事の不満や愚痴が聞こえてくる。
自分もつられて愚痴ってしまう。


欠点は見つけやすいのに、良いところは見ようとしていなかった。良いところなんて、よく見ればいっぱいあったんだ。

もちろん、欠点を見つけようとして生活しているわけではない。
できれば良いところだけ見ていたい。誰だってそう思うだろう。
採用活動は採用をするためだけでなく、
今いる社員さん達に、これから入社していただく未来の社員さん達に、
自社を好きになってもらうための活動にもなるんだ!

自分に酔っているのか、酒に酔っているのか
すでにわからなくなってきていたけど、
空いたグラスを前につきだして
ギムレットをもう一度頼んだ。

【本日の教訓】

会社を、皆んなに好きになってもらうために採用活動を活用する。

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