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教えるのをやめると成長する

最近急成長を遂げた新入社員の子を見て学んだこと。
人材育成において、教える事と育てる事は違うのではないか。

彼女は入社しまだ2か月程度だが、突如として自走しパフォーマンスをあげた。
何か具体的なきっかけがあったかと言われるとそうでもなく、つきっきりの先輩が面倒を見るのを離れ、個人のミッションを与えられたくらいだ。

さて、僕自身も似たような経験があり、手取り足取り教えてくれた上司が離れた瞬間に仕事へのモチベーションが高まり大きく成長できたと実感している。

それは上司が悪かったわけではなく、上司の仕事の仕方を一通り見ていた上で、自分一人の責任範囲が明確になった事が大きい。

これが多分ポイントで、本来人が育つためには「自分で考え、自分で行動し、自分なりの結果を得る」事がなにより大切なのだ。
手取り足取り教わったところでそれは意外にも再現性のあるスキルとはならず、自分の経験値にはならない。

野球のバッティングでもゴルフのスイングでもどれだけボールを打ち込んだかが大事で、やり方をこまめに教わるよりは、定期的にコーチングを受け間違った点だけ直してもらえばいい。
むしろやり方を教えすぎると、個人の思考力や柔軟性が損なわれてしまう。

彼女の場合はまさにそうで、面倒見の良かった先輩がついていた事でその先輩になんでも質問してしまい、考える習慣が損なわれていた。
しかし一人になった事で、本来備えていた考える力が開花し、失敗をしながらも一人で試行錯誤するようになった。

その結果彼女は周りの想定している以上の成長スピードを示し、なおかついきいきと仕事をしている。

新卒でもできるのだ。

大きなミッションを与え、様子を見守りながらも本人に考えさせる。
会社のハイパフォーマー達にも、そういった経験を経て成長してきた人間が多かった。

これに勝る育て方はないのではないか。

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