なんというか、深く感動したとかいうわけではないのに、時々爆音で脳内エンドレスリピートが発生する(そして唐突に終了する)言葉って、ないです?
私はあるんですよね。
それは、ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』。赤の女王の庭(女王にとっては庭ではなく荒地だそうだ)にて、アリスが汽車に乗った場面。
ここだけ読んでも意味がわからんわって感じだが、どこを読んでもこんな感じなので、この引用でいいのだろう。まぁ、それに、あまりにも有名な話だしね。
それにしても、合唱で考えるとはどういうことやねんと考えているそばから私の脳内で「だってたったの千ポンド!」という大合唱が響くのである。
どうだろう、これであなたも今夜は千ポンドの夢をみられるだろうか。
千ポンドの夢ってなんやねん。
なんやねんと思う夢でふと思い出したのが、澁澤龍彦 著『ねむり姫』に出てくる珠名姫。この幼く美しいお姫様は、阿彌陀堂にて阿彌陀と諸菩薩の来迎図を眺めたあと、決して覚めることのない眠りへと落ちていってしまうのである。
はたして、深海魚はどんな夢をみるというのだ。ゼブラフィッシュの睡眠状態は、人間のレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルに似ているという実験結果が報告されていた。(ただし夢をみていると断定位できるものではなかった)。
ゼブラフィッシュが夢をみるのなら、深海魚も夢をみるのだろうか。
人は夢をみることでなにを得られるのだろう。脳内で描いた映像だけでは、なにも得られないということを得られるのだろうか。
私は考えることすらできない脳みそしか保持していないので、自分の足を食べる日もはやい気がしてきた。
やはり、脳内会話ではなく、人と話して行動する機会を作らねば。