「メンやば本かじり」言葉の弾丸から逃れる編
精神が抉られる──。
そんな経験をしたことがある人は、けっして少なくないだろう。
そしてそれは、たいてい人からの悪意ある言葉が起因となる。
毎日、毎日、相手はこちらのダメージを知ってか知らずか、罵詈讒謗を薬莢にねじ込み、乱射し続ける。
こんなとき、ふと映画『愛のむきだし』に出てくる「透明の戦争」という台詞を思い出す。最低な父親に育てられたヨーコは、幼さゆえに抵抗できなかった自分のために、戦う。だが、彼女は知っている。戦っているのは、自分だけではないことを。