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ドルビーズがやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ! 〜浪漫社のサウンドがますます凄くなりました

 またぞろ旧文に属するハナシでかつ買い物ネタで恐縮だが、このGW中に我らがバー『浪漫社』にドルビー5.1chサラウンドを導入した。

 浪漫社のAVアンプはかれこれ5年半前の開店時から——どうした理由からか内装業者さんが選んだ——DENON(デノン。昭和読みだとデンオン)のドルビー7.2chまで対応するものを使用してきている。
 ただ、店の面積が中途半端な上にディスプレイがカウンター用とテーブル席用に2台対面で設置することが先にこちらの要望で決まっており、いわゆる指向性は不要だろうという俺の判断で、フロントスピーカー2台だけでこれまで運用してきたわけだ。

 で、それでも大多数のお客様から「浪漫社のサウンドはいい」とご評価をいただいてきてこれまではそれで良しとしてきていたのだが、この春、当店にとって抜き差しならない事態が生じた。

 それが、3月21日に発売された『A LONG VACATION VOX』

 上のリンクはすでにプレミアが付いている価格だが定価でもこのくそ高い完全生産限定パッケージにはLPやカセットテープといった数種類のメディアによる「ロンバケ」と限定Discが含まれているのだが、その中にBlu-rayオーディオDiscがあり、それが5.1chサラウンドだったというハナシ。

 これが2スピーカーだけでもこれまでとは異なる瑞々《みずみず》しさ——例えるなら砂糖水とサイダー(←ナイアガラーとしてはここ重要)との違いのような——で驚愕したのだが、こうなるとかつて一端《いっぱし》のAVマニア(アダルトビデオでわない。いや、好きだけど)であった俺の血がたぎってしまひ、家電量販店のオーディオコーナーにこのBlu-rayを持ち込んで、5.1chサラウンドシステムで試聴させてもらったわけですよ。

 もうね、1ラウンドの冒頭、すなわちロンバケの第1曲目『君は天然色』のイントロでノックダウン……

 これはもう「ナイアガラ酒場」として全国的に知る人ぞ知られているところの浪漫社としては絶対に導入しなければならんと、心に固く誓ったのが4月の末。

 というわけであとはスピーカー・システムをアンプにつなぐだけでよいということもあり、どうせなら同じDENONのものがよろしかろうとググりまくったのだが、そこで到達したのがこちら。

 残念ながらすでに生産終了製品となっており新品入手は困難だったのだが、ありがたいことに某オークションサイトに出品があり、税込3,300マンエン(昭和通貨)で入手することが出来た。ブツが届くまではママにはナイショで、俺の小遣い銭で。
 とまれ発売当初はメーカー希望小売価格3万5千円だったモノですよ奥さん!!

 そんなこんなでブツが届いたわけだが、ここからがまた大騒ぎ。
 その苦労譚は店の営業が再開した際にでも直接お客様に語りたいと思うのだが、ともかく3日ほどかけて設置が完了した。

ドルビー1

フロントドルビー左右と、センタースピーカー。

ドルビー2

ドルビーリアスピーカー左右。

ドルビー3

アンプのすぐ横に設置したスーパーウーファー。
スーパーウーファーは指向性が無いので床に置くことも考えたのだが、場所塞ぎになるので、アンプと同じ棚へと。
テーブル席のお客様には、ちょっと低音の響きが気になるかもしれない。

 ご覧のようにスピーカー・ケーブルがもろ見えでそこは恥かし子ちゃんなんだが、これは本っ当に、導入して良かったなと。

 先のロンバケ5.1chのみならず他の音源や映画などでも素晴らしい音響を聴かせてくれる。

 さらにまたここに来てあらためてながらアンプがもともと持っていた「サウンドモード」の切り替え——例えばアリーナ、例えばジャズクラブ、そしてもちろん映画ことに「スター・ウォーズ」シリーズのアレとか——も店で初体験できて、こりゃあ凄えやと毎日のように感動している。
 相撲中継もをや。

 ただもう本っ当に残念なのは、かのアレのためにGW前からずっと店が「休業中」であって、ますます断然素晴らしくなった浪漫社のサウンドをお客様に聴いていただいていないということ。

 とりあえずのところで休業要請等々は5月31日までながら、その先にどうなるかはまだまだ見えない。

 少なくともこのポストでは誰に恨みらつらみを言うものではないが、1日でも早く、ますます凄くなった浪漫社のサウンドをお客様に体感していただきたいと心から思う。

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