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おススメの大好きな絵本たち

 たくさんの絵本を目の前にして、どれを友人に勧めようか迷う。私の好きだった絵本。大学の時に勉強した絵本。息子が好きだった絵本。

 教養だけで言えば、「マザーグース」は一度読んでおくと、映画やドラマにそのフレーズが出てきたり、パロディになった商品があったりして文化を知れるので面白い。

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 このマザーグースは、色合いや図柄が好きで、本屋で一目惚れして決めた。

 以前、載せたアーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズはもちろん、彼の「こぶたくん」シリーズも可愛い。息子は「こぶたくん」シリーズの方が「がまくんとかえるくん」シリーズより好きだったみたいで、何度も読んだ。

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 私が好きだった絵本について、過去に何冊か紹介したけど、それ以外に、ハマってしまったのが「三びきのヤギのがらがらどん」。これをニュージャージーの地域の図書館に行っては借りた。何度も何度も同じのを。

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 何がそんなに好きだったのだろう。幼少期の感性って、きっと直感的なものだろうけど。多分、当時の私は「三匹で頭を使ってそれぞれの役割を果たした」ってところが好きだったんだろうと思うけど。あくまでも多分。大人になって読み返した時に「なんで私はこれがそれほどまでも好きだったのか」と不思議だった。ただ間違いなく、5歳くらいの私の心を掴んでいた。

 「ちいさいおうち」も好きで、買ってもらった。可愛い素朴なおうちが段々居場所がなくなって悲しくなってきたけど、最後には自分なりの居場所を見つける。そのストーリーも好きだし、本当は周りの人たちが大切に思っていたところも好き。

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 さて、息子が好きだった絵本も紹介しておこう。たくさん読んだけど、特に繰り返し読まされたのは「けいてぃー」。何故だったのだろう。どこが好きか聞いてみたら、覚えていなかった。今読んでもらうと「懐かしい~!」って感激したような表情で読み入って、絵柄かな? 伏線回収? とか言って笑っている。

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 さらに紹介しておきたいのは、モーリス・センダックの絵本。ヘッダーの写真に載せてある。
 大学の先生にセンダックについて紹介されたのだけど、「かいじゅうたちのいるところ」は有名だろう。息子は「まよなかのだいどころ」が大好きで、何度も読んでとせがんだ。
 センダックの絵本には、夜のシーンが必ず出てきて、心の中と現実とを混ぜたような夢を見る。子供の夜に対する恐怖心や、夢の中の怖い世界が描かれる。「月」の存在も必ず絵本に出てくるので、自分なりの解釈をするのが楽しいだろう。非常に文学的。

 彼の最初に書いた絵本「A HOLE IS TO DIG」では絵のタッチも違うし色がない。全然文学的でないように見えて、1フレーズ毎が、少し工夫あって可愛らしい。子供には、一つ一つの物事をこんな風に説明できると良いな。そしてこんな記述がある「A dreams is to look at the night and see things」。後の彼の作品のヒントになるのかもしれない。

 最近の本や絵本は直接的な言葉、メッセージが多い。本だけでない、あらゆるものだ。文章も、音楽も映画も、この映像や言葉から「このように感じて」と直接的に、ちょっとだけ押し付けられる。それが心地良かったりもするし、泣いたり笑ったりと心を動かされる。
 だけど、私は自由に解釈し、思いを巡らせる文学的なものがもっと好き。古いのだろうか。普遍的だと思っているんだけどな!


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