互いを信じ「待つ」、友情の強さが羨ましかった~「ショーシャンクの空に」~
名作「ショーシャンクの空に」を観たことがなかった。1994年頃、映画を観まくっていた時期だから、観たいとは思っていた。でも機会を逃してずっとそのまま。ようやく観た。
冤罪とか刑務所での扱いとか、社会派な映画だろうと思っていた。エネルギーのある時に観ようと思っていた通り、特に前半はそんなムードが強い。暴力シーンもたくさんあって、ああもう疲れたよ~。
と思っていたら、後半でグッと惹きつけられた。どうしても怖いシーンが幾つかあったので、そこは手で隠しつつ。両手の指で網目を作って、大丈夫そうな隙間を選んで観る。「セルフモザイク」とでも言いましょうか。とってもアナログ。映像作っている人に失礼だけど、耐え難く!
怖いシーンは別として、やっぱり冤罪について考える。終身刑とは。更生とは。って、気が付くと頭の中が映像とは違う場所にはるばる出かけてしまう。何度か映像を戻しながら観た。
*ネタバレあります
まず「希望」って大事よね。と、ベタに思った。
アンディは言う。
「人間の心は石でできているわけじゃない
心の中には何かある
誰にも奪えないある物が
君の心にも」
それが「希望」なのだと。
レッドは言う。
「素晴らしい
何にも替え難い
永遠の命だ」
主語は「希望」。
どんな状況に置いても、希望を失わなかったアンディは自らを解放し、それは心の自由だった。希望を持っていたから精神力が持っていたとも言える。
真の友となったレッドは、当初、諦めのみを心に持っていた。でもアンディと議論し、アンディが行動を起こし証明したために、気持ちが少しずつ動き始める。
で、一番心打たれたのは友情だった。そりゃ20年も寝食を共にしたら友情も芽生えるかもしれない。でもここまで自分の気持ちを動かし、支え、言葉にしなくても絶対的に信頼し合える友達って羨ましい。
私は言葉にしないと不安だし、相手との温度差を気にしてしまう。互いに思い合う温度に差があると、嫌われちゃうと思って自分の気持ちをセーブする。異性の方がそういうの気にしないので、夫には気持ちがしなだれかかっている状態だけど。猫の爪とぎみたいに。気持ちが。でも行動が伴ってなくて伝わっていないかも。ごめんよ、オット。
年齢を超えて、アンディのように信じ、待てる友情。レッドのように、友の言葉を信じて行動に移し、たどって会いに行く友情。私にあるだろうか。
私の側にはある。けど。相手はどうかな。
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