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親の弱い部分を、どのくらい子供に見せようか

 ああそうか、確かに難しいかもしれない。
 子供に弱いところを見せる「加減」。
 皆さんの記事を読みながら、一つの考えとして書いてみても良いのかもしれないと気が付いた。

 息子が難しかった1歳半頃から本を読み続けて、何となく身に着けていったやり方だ。家族関係や子供のカウンセリング講座を修了した程度なので素人で、本から得た知識だけだけど、少しは参考になるかもしれないから書いてみよう。
 あくまでも参考までに。


 まず、親の弱みって何だろう。感情の揺れを子供に出すかどうかと考える人は多いかもしれない。
 泣きたい気持ちや怒りたい気持ち。
 どこまで子供に出して良いか、線引きを言語化するのはなかなか難しい。

 泣きたい気持ちが、子供に直接関係していない場合は構わないだろう。テレビや映画を観て。音楽を聴いて。他の人の話を聞いて。自分の心が動かされた場合に我慢する必要はない。でも子供が、親の親代わりをしなくちゃならないような場面になると予想される時。それは子供の感情が脅かされているのではと気が付く時。

 
 東日本大震災の時、私は息子の前で「不安だ」と、夫と話しながら泣いているところを見せてしまった。その何日か後、「大丈夫だよ」と息子に頭を撫でられて、ああまずかったと気が付いた。


 親にとっての親代わりや、夫(妻)代わりにしてはいけない。


 気分を切り替えるようにして、息子の前で安心してもらえるように、気丈に振る舞わなくてはと思った。怖い気持ちや不安な気持ちは、できるだけ同年代の人たちと分かち合えるように関係を築いておこう。夫婦でも良いし、友人でも良い。noteに書くのももちろん手段の一つ!

 子供が親の親代わりをするような、愛情を遠回しに確認しなければならないような場面に出会ったら、我が身を振り返ってみよう。
 いつどんな時でも子供は親に甘えられる安心感を与えられるように、そこだけは頑張ろう。特に、自分一人では暮らしていけないと無意識にでも察している幼いうちは。個人差はあるけど、反抗期を終えた高校生くらいになるまでは。反抗している間はまだ強がっているので、親はこちらだと示す間柄であってほしい。
 あくまでも理想だけど。なかなかそうはいかない家庭もあるかもしれない。

 では、弱みを全然見せてはいけないのかと言えば、そうではない。

 例えば外の世界で、悩みが生じた時。迷いが出た時。愚痴の一つもこぼしたい時。それが子供にとって脅威ではない場合。
 子供は意外と客観的な意見を述べてくれる。自分の考えを持っていて、少ないかもしれない経験の中から、シンプルで的確な答えを持っている場合がある。
 アドバイスを求めるのは決して悪くない。
 親がハッとさせられたら、お礼と共に褒めると、子供にとっても自信になる。そして子供は「お父さんやお母さんも迷ったり悩んだりするんだな」と感じられる。
 悩んだり迷ったり苦しんだりしながらでも、頑張っている姿は子供にとって励みになるだろう。


 子供に見せる弱みは「大人が真剣に生きている姿」であって、子供に守ってもらおうとする姿ではない。揺れや不安はその都度、それがどっちに含まれるかを考えたら良い。

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 ちょっと前から、学校が休みの状態が続いて、奮闘するお父さんお母さんたちの様子も、noteでよく見られるようになった。
 お休みで、できるだけ勉強したくない、怠けたい、と思う子に対し、リズムを持って暮らしてもらうのにはひと苦労だろう。
 学校に行っているのと同じようにはできないだろう。最初にルールを決め、それを実行し続ければ良いけれど、なかなかうまくいかない日もあるだろうし、段々ユルくなっていったりもするだろう。でも乱れたら、乱れた時に、またルールを一緒に考えて決めると良い。その都度その都度だ。
 最低限のルールを守っていれば、あとは少しくらいあれやこれやできなくたって構わない。勉強も人生のうちの一時期、遅れたって、大丈夫。そのくらいおおらかに。あまり親が「やらせなきゃ」と躍起になると親側が自分を追いつめちゃうから。休みだからできる遊びとか親子の過ごし方を楽しめたらラッキーと思うくらいで良い。
 ずっと一緒でイライラする場面もあるだろうから、「親御さんにとって」少しユルいんじゃないかくらいの気持ちで。どうか頑張り過ぎませんように。

#エッセイ #子供 #親子関係 #弱み  

読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。