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「会って」実感した空気感

 3年半ぶりの友人。2年ぶりの友人。

 それぞれ2月に会えた。

 リモートで話したりもしたので、それほど積もる話はないだろうと思っていたけど、会ってみるとやっぱりちがった。

 リモートって便利。会話できるから会うのとそう変わらないよと思っていたけど、本当は気づいていたようにやっぱりちがった。

 リモートだとシンとした時間が、「なんとなく」ていどのちっちゃな不安だけどまとわりついている。間とか呼吸とか気になってしまう。ごくわずかなタイミングのズレもあって、同じ時に話し始めるとまったく聞こえなかったり、聞き直しにくかったり。
 会話する時の呼吸や間って無意識に、大事にしているのだとわかる。ほんの数秒。話し出そうとする雰囲気。同時に喋ってしまった時の互いのフォロー。
 ちょっとした相づちで、互いの本来伝えたかった言葉を修正したりたどり着いたりする。

 そしてリモートだと次で良いかと思う内容でも、向かい合うと話したくなる。そう言えばこの何年かの間にこんなことがあった、あんなことがあったとボロボロこぼれるようにたくさん出てくる。しかも一つ一つのエピソードがだいぶ前から話さないとつながらなくて、長い!

 その二人とは、それぞれに自分たちの子供の話とか近況とか身の回りで起きたことばかりで、それほど深い話や心の中の奥底までは話さない。それぞれに抱えているものや困っていることについては話すけど、なんというか私にとっては少し話題を選ぶ相手。

 それでもちょっとした話し相手ってやっぱり楽しい。気が合うから15年ほど関係も続いているわけで。しゃべっては笑い転げて時々何か思いをはせて、また互いの近況を話す。

 改めて「会話」が心地良く感じて楽しくて。あっという間に時間が過ぎていく。そして「お! もうこんな時間」と驚く。

 会って話すのって良いんだけどね。
 ただ私、友達と会うのが久しぶりすぎて興奮状態になったらしく、前夜、楽しみで夜ふかししたくなるし、朝も早くに目がさめてしまった。
 どうにかならないだろうかこの体質。気質。遠足行く前の子供みたいになってしまう。こうなるとその数日後、必ず疲れとメニエールが押し寄せてくる。

 とりあえず今回は久しぶりに会えて良かったね。また次会うまで連絡取ろうね。と言い合ってそれぞれの車に乗り、手を振る。
 次に会うのが近いうちでありますように。



読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。