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親子のこと

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親のこと、子供のこと、その関係についての考察や自分の思い出話、などなど家族に関することなら何でも ※映画の感想については含めません
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キミの発達を見守るしかない私は、どんな言葉をかけてやれば良いのだろう

 急に札幌に行くことになって、この一週間バタバタしてしまった。  3月上旬、息子が帰省すると、ちょっと前から精神状態があまり良くないのだと打ち明けてくれた。自らカウンセリングにも通っていると言う。  内容を聞いて、私がどうにかしてあげられるのかわからず、夫も私も息子の気が向く時に話し相手になる。  2週間ほどでだいぶ気分も落ち着いてきたようだったけど、札幌に戻りたくないと言い始めた。真意がはかりかねて引き続き息子の気分の変化など待った。  細かなことは、何年後かに笑い話と

ゆっくりでも自分のペースで、よく頑張ってきたね

 ちょっと前に、息子が大学対抗の競技プログラミング、アジア大会に出た。  競技プログラミング、普通は個人でのぞむものだけど、この大会は3人1組になって挑戦する。  詳しいことは私にはよくわからない。とにかく夏に一度、国内予選を突破した者プラスαたちの合宿もあって、全国の大学生たちが集まったみたいだ。  楽しかったと言うその様子を聞いて、とてもうれしかった。  彼らの中には、日常生活とのバランスがうまく取れない人もいるし、何でもうまくこなせるオールラウンダータイプもいるそうだ

きっと自由な気持ちが、寂しさを上回っているんだろう

 息子がひとり暮らしを始める時に、夫の提案でぬいぐるみをプレゼントすることにした。2年くらい前かあ。もう2年なのか、まだ2年なのか。よくわからないなあ。  一つはウチに。  「コタロウ」と名が付いて売られている柴犬のぬいぐるみを。  70センチちょっとある大きなぬいぐるみの表面は、つるつるとした手触りで、中身はむっちりした心地良い反発感。  そして息子にはその黒柴ヴァージョンの「コテツ」を。  つまりペアで。   リモートで時々「コテツは元気?」と聞く。その辺に転がっ

もてあます部分も自分で受けとめられますように~信じる気持ちを伝えたい~

 息子が帰ってきた年末年始。お正月はゆっくり休んでほしいから、少しだけうるさくしないよう気を付ける。  結果、めっちゃ時間あるやん(息子、めっちゃ遅くまで寝てるやん)。で、noteをじっくり楽しめた。年末年始はコメントのやり取りが忙しくなってしまって、忘れないようになるべく早く反応するようにしたけど、もしスキやコメント返信忘れてたら気軽に声をかけて下さい~!  今回は息子と久しぶりにゆっくり話し、この先を不安に思って迷っているのがよくわかった。  今後どうするかは息子の人

個性は、自分の中に感じているもので充分と言う息子19歳~子育てを省みる~

 言葉の概念が人それぞれだとはわかっているし、親が子供に感じ方を押し付けるのは違うともわかっている。むしろそれを言い聞かせて息子と接してきたはず。  言葉だって、会話だって、求められた時には気持ちも時間も、可能な限り向けてきた。できるだけ自分が納得できるように。  でも「自分が納得できるように」だから、子供に伝わっていないのであれば、それはただの自己満足になっちゃう。 ※※※  「個性」は、私の今までの人生にとって大切な重たい言葉。  帰国子女となった7歳の私は、周りを伺

寂しいけど、応援する!

 5月から一人暮らしを始めて夏休みにこちらに戻って来た息子。  二か月近く、のんびりした後、また大学生活の再開だ。  おや。おかしいぞ。  自分の気持ちの変化に戸惑っている。  5月に一人暮らしの生活が始まる前、確かに少しは寂しかった。でもそれ以上に「この子が一人でやっていけるのか」との心配が過ぎて。単に心配が勝っていたのだろうか。  一人だと勉強しながら、料理や掃除も少しはしなければならない。公共料金の支払いや買い物も。心細くて寂しい夜もあるだろう。ちょっとしたことを喋

大人への第一歩、おめでとう~息子の独り立ち~

今どき便利でありがたいよね 電話でもメールでも気軽にね リモートで話せるし 何でも聞いたら良いよ 元気でね よく食べてね ドアを閉めるギリギリまで 笑顔でキミの顔を見て さあ帰ろう と背を向けて 階段下り始めてから 涙がどうにも止まらなくて 部屋に残ったキミは 不安いっぱいの表情で 私もキミも 寂しさよりも 心配が強いんだよね そんな表情のキミを 一人残して 帰らないといけないんだ マスクがあって良かった それでも涙を 吸い込んでくれるまでの距離が

自分の選んだ道を、踏みしめて歩んでほしい~息子の大学受験を通じて~

 えっ。そんなレベルの大学を目指したいって、本気で言ってるの? 一時的な気の迷いでは。  と思ったのが、息子が高校二年生になって間もない春頃。 ***  「勉強しなくちゃって思うんだけど、焦るばっかりで、全然やる気が出ないんだ」  高校一年生になると、何度もそうやって訴えてきた。  甘えてるなあ。やる気は自分で出すんだよ。今はどうしたいの。  不安な気持ちを聞いてほしいだけだろうと、そんな時は手を止めて、気が済むまで話し相手にはなっていた。  にしても。  毎度、夜にな

あれから9年経ったキミは、受験生となって独り立ちしようとしている

 1月16日、17日と息子が共通テストを終えて、志望校にまっしぐらの最中。  共通テストは、二次試験のための足切りに合わなければ大丈夫と、息子は平常心のようだった。二年前、息子が高校一年生の終わり頃。私が書いて載せてもらったものを思い出す。  ほぼ日刊イトイ新聞「今日の小ネタ劇場」に寄稿したもの。  少し修正入れつつ一部抜粋する。 高校生になった息子。 中高一貫校だから、 ずーっとダラダラ過ごしてきて、 いいかげん勉強しなくちゃと 最近重い腰を上げ始めたところ。 そうな

マラソンて罰じゃなくて

 夫がドラクエウオークにハマって、こまめに歩くようになってから、以前走っていた頃の自分を思い出すようだ。  時々走って、少しずつ取り戻すのも悪くないなと思っている様子。  以前はよくマラソン会場までついていって応援した。10キロやハーフマラソン、はるばる長野県まで出かけてフルマラソンを応援したこともある。  会場で、「ご声援お願いします!」のアナウンスを「どうして五千円が要るの?」と呑気に聞き間違えていた息子も、そのうち感化されて「走りたい」と言い出した。  何のプレッ