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活動と参加の支援

はじめに

今回は、リハビリテーションをしていて誰もが悩むであろう「患者様(利用者様)の活動どうする問題」について書きます。

筆者自身、日々悩みながら臨床をしていますのでご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

活動どうする問題

急性期の大変な時期が落ち着いて
回復期のリハビリテーションもだいぶ進んで
自宅生活が安全に行えそうなとき

あるいは訪問リハビリテーションなどで
自宅内の生活がだいぶ落ち着いたとき

次のゴールは活動や参加に着目することが多いように思います。

そんな時、この人はいったい何がしたいんかな、、、
何ができるんかな、、、、と悩むことはないでしょうか。

皆様はどのように考えているでしょうか
今回は、あくまで筆者の私見ですが
普段どのように考えているかを記載してみようと思います。

理想

理想はやっぱり

やりたいこととかつできることがあって

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再開する意欲やサポートがあること

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ですよね。

もう、この4つがそろってたら完璧です。

ほっといても勝手に活動します。

仕事に戻れそうとか、大好きな趣味に戻れそうであれば、現状と仕事や趣味などのギャップを段階的に埋めていけば自然と戻れるでしょう。

本人がやりたいと思って、周りもやってほしい、させてやりたいと思っていたらことは次第に進みます。

専門職の立場からフォローしていけばいいかと思います。

問題は、やりたいことがない、やりたいことあるけどできないという人の活動や社会参加はどうすれば得られるのか、、、

難しいです。

普段考えていることを書いてみようと思います。

なんでその活動をしていたかに注目

生きている限り、多くの人は何かしら活動をしているのではないでしょうか。

仕事なり、買い物なり、集まりに出たり、新聞読んだり、家でごろごろするとかもある意味活動なのかなと思います。

どんな活動を誰としていたかを聞くと思いますが、

それらの活動をなんでしていたかを考えるなり聞いてみます。

「どんな・誰と・なんで」この3つがヒントになります。

たとえ全部がそろわなくても、活動をしていた仲間とまた会える活動を通して得ていた喜びが得られるなど以前やっていた活動と同様の目的を果たす(喜びが得られる)のであれば、内容は関係ないかもしれないですし、

反対に活動そのものに魅力を感じていたら(釣りがたまらなくすきなど)、部分的に行うだけでも充実感や継続に繋がるかもしれません。

「~かもしれないを試す」が一番重要と考えています。

もちろん、試してみて、あかーんとなることも多々あります。

「なんでって、他にすることないからよ」

と、言われることも多々あるように思います。

他にすることないなら隙があると考えて、

本人の価値観に部分的にでも沿うような活動を提案し続けるのが地道ではありますが、一番納得のいく活動に繋がるのかなと思っています。

活動の引き出し

ほな、例えばどんな?
と書いてて思いましたが、

フォーマルなサービス
デイサービス / デイケア / フィットネス

地域組織(通いの場)
趣味の会 / スポーツの会 / ボランティア町内会 / サロン etc..

その他
趣味活動(再開、新たに) / 友人と会う / 美味しい物食べに行く
マンションの住人の集い  / 飲み会

といったところでしょうか

ポイントとしては

本人の評価ポイント
・人との繋がりとか活動を求めているのか(どの段階で求めるか)
・元々どのような繋がりや得意分野があったのか
・元々どのような友人とどのように遊んでいたのか

本人以外の評価ポイント
・元々繋がりがあった人は元気でまた遊んだり働いたりできそうか
・住んでいる地域には本人に合いそうな通いの場はあるか
・通いの場があればその導線の移動方法は


では、なにができるか

筆者は理学療法士なので
理学療法士的な視点になってしまっているかもしれません。

現在は訪問看護ステーションで勤務しておりますが
病院で働いていたころは入院中から退院したあとの活動に対してもアプローチするように教えて頂いたように思います。

理学療法士として退院後の活動に入院中からアプローチする
てどういうことかなと思いましたが、

どんな活動が本人にあっているか

今(入院中)はそんな気に慣れなくても、自宅生活に慣れたらどうやって時間を使うのが有意義になるのか

その時の移動や活動に必要な動作能力や体力に課題はないか

その課題を解決するにはどうすれば良いか


を考えればいいのかなあなどと思いながらやっていました。

おわりに

今回はエビデンスもくそもないただの持論で終わってしまいました。
考え方は我ながらに未熟さを感じます。
より良い臨床のためにご意見を頂けますと幸いです。

実際に訪問リハビリテーションを行うようになって
想定していたのは全然甘かったなあと思うこともありますが

一人一人向き合っていくしかないので
どのように整理したらいいかも含めて
活動と参加にはこだわってリハビリテーションを行いたいと思います。

よろしければホームページ見てください!



頂いたサポートはより質の高い臨床や情報発信のための勉強に使用させて頂きます。よろしくお願いします。