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『ジョジョの奇妙な冒険』を読む

こどもがはまっている『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社 ジャンプコミックス)
「母さんも読め」と日に何回も言われる。
「あ、今忙しいから夜寝る前に」とその度に言うのだけど、
毎日てんてこ舞いなのに、なぜか「暇そう」に見えるらしい。
ああ疲れた、と座るとすかさず「暇なら読め」と言いにくる。

夜中、もうバタンキューで寝たいところをがんばってジョジョを読む。
1ページ目から絵面が怖くて「うわー」となる。
こどもが横に張り付いて「さあ読め」と言うので読むしかない。
一話二話読んだら「はあ、また明日」と閉じ、
そのまま寝るとどんな夢を見るかわからないので、
ほのぼの系の自分の本を少し読んで気分を変えてから寝る。

発行年を見ると一巻は私が子どもの頃に出ている。
そしてつい最近も増刷されている。すごい。
夫は昔に読んでいたらしい。
私「夜に少しずつ読んでるんだけど、ゆうべ読んだ話、犬が燃やされたの」
夫「ああ〜。あったね」
私「犬・・・」

昔、書店アルバイトしていた時に、並べたり売ったりしていたけど、
まさか中身がこんな世界だったとは。

こどもと夫で楽しんでくれたらいいのに。
私「お父さんとジョジョの話すればいいじゃん」
こども「父さんの記憶は信用できない」
とにかく私も読まなきゃいけないらしい。
いま5巻目。先は長い。
全部で130冊?くらい出ていてまだ続いている。
夫は電子版を薦めていたけど、こどもが紙で読みたいという。
少しずつ買っていくことに。
そのうち本棚の一角が紫の背表紙に埋まっていくのだろう。
歴史も絡めてあっておもしろいのはわかる。

私も中学生の頃は、テレビで『北斗の拳』を見ていたし、
友達から『寄生獣』を貸されて読んでいたし、
漫画ではないが二十代の頃は京極夏彦の百鬼夜行シリーズの小説も好きだった。
そういうの、と、ひとまとめにしてしまうのは大雑把すぎるけど、
そういうのも嫌いじゃなかった。
ただここ十数年は、小さかったこどもとEテレの世界に浸かって生きてたので、
ジョジョの世界はどんどん人がバラバラのグチャグチャに死んでいくので、
耐性の無くなってた私にはちょっときびしい。

そういえば、こどもはなんでこれを喜んで読んでるんだろう。
どちらかといえば、ミッフィーちゃんやドラえもんなど、
かわいいものが好きな子だったし、戦隊モノには全く興味なかった。
マインクラフトのネザー(暗黒界)も最初は怖がってたのに。
もっと遡れば、Eテレ「みいつけた!」の「いすのまちのコッシー」で、
口がチャックになってて開けるとガオーっていうイス、ガジリを見て、
ギャーって大泣きして、こんなものが怖いのか、って思ったのに。
10年経った今はこんなに怖い漫画が何よりおもしろいのか。
こどもの成長はほんとうに予想がつかない。

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