夢の中の祖父が見た鳥は
夢の中で祖父に話しかけられた。
「ほい、〇〇ちゃん、さっき、そこの信号のとこで珍しい鳥を見ただ」
そこの信号というのは実家のすぐ近くのわりと交通量の多い交差点だ。
現実には鳥がいたとしてもカラスかハトくらいなところ。
「横のこの辺が茶色でのん、腹がこう、青かっただ」
と小鳥が手に乗っているかのような身振りで言った。私が答える。
「オオルリじゃない?それかルリビタキ」
「おお。オオルリか。オオルリのう」
うれしそうな祖父。
目が覚めて、今度実家に行ったら祖父に鳥の図鑑で見せて