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第52回研究会「絶滅危惧種ツシマヤマネコと離島対馬:種の存続と地域社会の存続についての検討」(田中瑠莉さん)

第52回かわきゅう研究会は、2024年7月4日(木)にキャンパスプラザ京都6階第3講習室(明治国際医療大学サテライト)で開催しました。今回の研究会では、田中瑠莉さん(京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程)に、「絶滅危惧種ツシマヤマネコと離島対馬:種の存続と地域社会の存続についての検討」という題でご報告いただきました。

参加者は会場が9人(報告者含む)、オンラインが4人で、報告とその後のディスカッションを計2時間ほど行いました。

報告は、長崎県対馬における絶滅危惧種ツシマヤマネコの保全を対象としながら、「保全-生活(地域住民の生活)」の二項対立の解消という課題設定では収まらない難しさがあるこの事例において、地理的・制度的範囲がヤマネコの保全と地域社会づくりの重なりを形成しているのか、あるいは重なりえないのかについて考察されたものでした。

ディスカッションでは、対馬におけるヤマネコ以外の動物の状況や、希少野生動物保全における「田んぼ」の位置付けについてなど、様々な質問や議論が交わされました。また、田中さんが研究において現在直面している悩みについても率直に相談が行われるなど、会は盛況のうちに終了しました。

文責:土取俊輝


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