見出し画像

【書評】現代人の必須教養『SNSの超プロが教えるソーシャルメディア文章術』(樺沢紫苑)

今や、誰もがソーシャルメディアに文章を書く時代になりました。しかし、多くの人がノールールで文章を書いているのが現状です。そんな現代人に必須の書です。

『SNSの超プロが教えるソーシャルメディア文章術』。著者は精神科医の樺沢紫苑さんです。

※書評一覧の目次はこちら

1、内容

ソーシャルメディアの文章術に特化した内容になっています。

ソーシャルメディアに書く上で、どんなことに気をつけて書くべきなのか。

何を書くと読者に支持されるのか。

「どう書くか」だけではなく、「何を書くか」というコンセプトをも含めた書き方について、わかりやすく説明されています。

2、私の感想

新しい発見もあって、予想以上にためになる本でした。

ソーシャルメディアに文章を書く人は、読んでおいて損はないかと。特にご商売でFacebookやブログを使って発信している人はぜひ読むといいと思います。

ソーシャルメディアは「自分の家」ではありません。「ソーシャル・スペース」ですから、 10 人しか見ていないと思っても、 10 万人、100万人に伝わる可能性があるのです。それが、「ソーシャル」という意味です。ですから、 数万人の人に読まれて困るような文章を、ソーシャルメディアに書いてはいけないのです。

まず一番大事な作法として、これです。当たり前のことですが、これを理解していない人が多いと感じます。

また、「誰に向けて書くか」ということについて。

ソーシャルメディアに文章を書くときは、ある程度、読者の対象を明確にする。できれば特定の個人、「友人のAさん」「自分の母親のような主婦」「毎日残業でかなり疲れている友人のBさん」などをイメージして書く。そうすることで、結果として、万人に受け入れられやすい文章ができ上がります。

その方が結果的に多くの人に伝わる文章が書ける、とのこと。これはソーシャルメディアだけではなく、他の文章全般について言えることです。

私も書評を書く時、特定の生徒に言い聞かせるような気持ちで書くことが多いです。

そして、発見としては、

ソーシャルメディアを使えば、その「ガラス張り」という特性によって、あなたがどんな人間なのかを、たくさんの人に知ってもらうことができます。 あなたの長所や得意分野を、ソーシャルメディアでいくらでも表現することができる。いうなればソーシャルメディアは「自己表現の場」であるのです。

人によって最終的なゴールはあるものの、「ソーシャルメディアに書く」ということは、「自分のイメージや評価をアップさせる」ということであり、広い意味でのブランディングを行っているということになります。

ということです。SNSをただの身辺雑記ツールとしか考えていない人と、ブランディングツールと捉えている人とでは、大きな差が生まれるかもしれません。

よく、「企業の人事担当者が就活生のFacebookを見ている」なんていう話を聞きます。使い方によってはソーシャルメディアは大きな武器になるのでしょう。

「企業だけではなく、個人もブランディングが不可欠な時代が必ずやってくる」と筆者は言っています。

いずれにしろ、ソーシャルメディアに書くときのやり方を知っておくに越したことはないと思います。

どうせ書くなら、自分にプラスになった方がいいに決まっています。

3、こんな人におススメ

・SNSで愚痴しか書いていない人
使い方を見直す契機になるかもしれません。

・SNSを商売で使っている方
アクセス数アップにつながるかと思います。

・自己ブランディングが必要な人
例えば、フリーランスでやっている方や、これから起業する方など。


この記事が参加している募集

推薦図書

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?