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【書評】進学・就職のお供に〜プロが明かす話し方のワザ『話すチカラ』(齋藤孝・安住紳一郎)

齋藤孝さんと安住紳一郎さんが「話し方」について余すところなく語った本です。『話すチカラ』。進学や就職で新しい環境になる人は必読です。

※書評の目次一覧はこちらです

1、内容

明治大学の先生と元教え子、という関係でもある教育学者・齋藤孝さんとアナウンサー・安住紳一郎さん。

共に日本を代表する「話し方のプロ」のお二人が話す力について語り尽くします。

安住アナウンサーが明治大学の学生さんにお話した特別講義を文字起こししたものが元になっているようです。

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2、私の感想

これ一冊だけで「上手な話し方」の基本はマスターできるんじゃないかと思います。

お二人の語り口調で書かれているのでとても読みやすいです。主に安住さんが語り、齋藤孝さんが補足するような形で進みます。

安住さんのあの素晴らしい技術の裏側を垣間見ることができて、とてもお得です。

「なぜフリーにならないか」「全国のスナックのママ情報網」「傷ついたときのカツカレー」など、面白くて為になる、興味深い話がたくさん。

以下、私が印象に残ったところを備忘録も兼ねて。

・声が高めの方が人に話を聞いてもらいやすい。

・いい相づちを打つためには情報収集の努力と基礎的な教養が必要。

・いいアウトプットをしたかったら、その3倍くらいのインプットをしておく必要がある。

・インプットはアウトプットをするための手段である。

・与えられた役割や持ち場で全力を尽くすことが大切。

・知識が偏らないように、いつもと違うものにチャレンジする。

・文学作品は語彙の宝庫である。

ちなみに、最も驚いたのが、安住さんのお姉さんが同業者だということ。もしかしたらどこかで会っているのかも……。

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3、こんな人にオススメ

・進学や就職で環境が変わる人
「初対面の相手と話すときのコツ」も書いてあります。新しい環境で役立ちます。

・仕事の中に「話すこと」が含まれている人
すぐにでも仕事に生かせることが書いてあります。

・安住紳一郎さんのファン
コアな安住ファンならば聞き覚えのある話が随所に出てきます。私もファンなので、ところどころでニヤリとしました。

自分ももっともっと勉強しよう!という気を起こさせてくれる本でした。そして安住さんに対する好感度が上がります。


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