ミラノ_day19_ヨーロッパ建築旅行2018
181127_tu_day19
ミラノ2日目。
昨日はプラダを見た後、ミラノ大聖堂に滑り込もうとしたけれど、チケット売り場のイタリア人に、今日はもう時間少なくて回り切れないから明日にしたら、と言われそうすることにしたのだった。あと、売り場の人がいきなり日本語で話しかけてくれたのだが、久々に聞いた日本語だったのと不意を突かれてたということもあって日本語が出てこなくて、自分でも驚いた。
なので、本日はミラノ大聖堂を見る。そのあとチッパーフィールド設計のMUDEC(新ミラノ文化博物館)を見に行き、その後はバスに乗って北上し、6ヵ国目のスイスのジュネーブに入っていく。
ミラノ大聖堂は言わずもがなの迫力だった。建造を始めてから紆余曲折あり、完成するまでに5世紀もの時間を跨いでいる。そしてその高さもゴシック建築トップクラスである(ボーヴェ大聖堂に次いで2番目)。
お手本のようなゴシック建築なので、それが目指したであろう上へ上へと昇っていくような空間を体感することができた。聖堂内の柱は、一段分でも数百キロはあるだろう石材を積み重ねてできていることが一目で分かり、建物をつくり上げることの途方もなさに心を打たれた。
ローマのパンテオンなどの柱は一体の石材でできていて(恐ろしい…)、そこにはピラミッドのような誰がどうやってつくったのか分からないような超越的な神聖さを否が応にも見てしまうが、ミラノ大聖堂ではその積み重ねがみえるが故の迫力があるように感じた。
続いて、チッパーフィールドのMUDECを見に行く。ミラノ大聖堂近くの駅からトラムに乗って20分くらいで到着。
街区のがわに建っている既存建物に囲まれてMUDECは建っていて道からは建物の存在はほとんど見えない、という不思議な立地であった。
建築の感想は率直に言って、きれいにまとまっているなぁという感じであった。アゴラの綺麗さは圧巻だが、構成がシンプルなので物足りなく感じてしまった。そもそも大規模な美術館(日本名は博物館になっているが、展示内容は普通にアートもある)ではないということも関係しているのだろうか。
ただ、クレーの展示は派手ではないけれどとても楽しめたし、その他もバンクシーの展示だったりと施設としてはとても良い場所だった。
お昼を食べてなかったのでMUDECのカフェでのんびりしていたら、バスの時間がぎりぎりなことに気づきダッシュでホテルまで荷物を取りに行くことに…。走りながらMUDECの周りを見たところ建物を改修して再利用している雰囲気のお店が並んでいたので、そういったエリアだったのかもしれない。
今回の旅は短い期間でいろいろな文化を一気に横断してみれるという面白さがあるが、致命的なのは都市のちょっとした雰囲気の違いを掴み切れない点にある。東京と言っても新宿と表参道が全然違うように、ミラノ(に限らず)にもいろいろな場所があるはずなのだ。
明日からはスイス!
190206@東京
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