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最近買ってよかったもの

先日家族の受診があったので、ついでにお買物もした。

ワイルドストロベリー栽培キット×2
『傘のさし方がわからない』岸田奈美/著
『一時帰国』新しい学校のリーダーズ

“ついで”といっても、買うつもりでこの日を待っていた!


栽培キット『ワイルドストロベリー』

父へ渡そう

栽培キットは、種から丹精込めて植物を育てるのが好きな父に、良さげなものがあればとずっと探していた。ようやくそれらしきものを見つけた!

父はプレゼントを嫌がる。
失業中の娘からは受け取りたくないのだろう。だから余計に父の日は避ける。
買い物ついでの「面白いもの見つけちゃった」くらい気軽なものなら受け取ってくれるだろうか。楽しみを共有したいだけなのだけど。

以前、自分がもらったような『盆栽』のカプセルを探したが見つけられなかった。


ただ『薬味』『雑草』のカプセルを奇跡的に見つけた!
面白い。シリーズものだったんだな。

『薬味』はネギ、大葉、唐辛子などがあり、“苗で買った方が早いっしょ、”とツッコミを入れたくなった。

というか、実家の畑で作ってる。きっとそう。

そして『雑草』
日々戦っている相手じゃないか…
ちょっと嫌悪感 笑
シロツメクサもあるようだった。
カワイイ…が、買う気持ちにまで至らなかった。

しかし帰ってから、“やはりあれは面白かったかも?”と少しだけ後悔もした。

いちごを育てたい夫

あとは夫。
春になると必ず
「いちごを育てようかな〜」と言いだす。
毎年の呪文のようだ。

今年その気持ちは、すでに収束したようだったがワイルドストロベリーを2人分買った。違うものを買ったので夫に選んでもらおう。

夫は左を選んだ。ねこちゃんがカワイイ。
父には右を渡す予定。たまご型でおもしろい。

夫は思ったより反応が薄かった笑
帰りの車中で「面白いものを買った」と少しだけほのめかしてしまったのだ。それがいけなかった。口がムズムズして言ってしまい失敗した。わたしにはサプライズは縁遠いと悟った瞬間だった。

本人のブームはすっかり過ぎていたらしい。
変な感じになったので
「一緒に育てようね」とだけ言っておいた。


『傘のさし方がわからない』岸田奈美/著

ある時、犬にまつわる投稿を読みたく探していた。
検索していたら、パンチの効いたタイトルを発見!

動物病院のじじい?

飼い犬のわんちゃんを連れて動物病院へ行った時のエピソード。動物病院の待合室での緊迫した様子から始まる。先生がじじいなのかと思いきや、意外にも受診するペットの家族がじじいだったという笑
順番を待つ間の都度湧き上がる感情が、豊かに表現されこちら側にもドキドキワクワクが伝わる。ずっと目を離せず文章を読んだ。引き込まれ、スラスラと読めた。

面白いな〜。
一体どんな人が書いてるんだろ??

岸田奈美さん。

…!
あ、以前にテレビで見たことある人だ。

お父さんが急逝。その後お母さんが大病を患い車椅子生活に。弟さんには知的障害が。おばあちゃんは認知症。ご本人がnoteをきっかけに作家になった!という、山あり谷ありのストーリーだったと記憶してした。

“家族のために外国車を買ってあげた人だ!”

即フォローさせてもらった。

昔から、テレビで取り上げるようなサクセスストーリーが苦手だった。
自分には関係ないし、不幸な人生からキラキラな人生に上りつめた!というストーリーも、何だかテレビが美しく作り上げている気がしてならないからだ。(素直じゃなくてすみません)

でも、一切飾り気のないこの人の作品はどうしても読みたくなった。
状況は違うけど、色々なものを抱えて生きているという点では自分と一緒だ。そう思うと、勝手に親近感がわいた。

前回書店で見つけていた。今回は購入再チャレンジ!

代表作のシリーズが3冊ある。
3冊目は最近出版したものだ。noteマガジンの特典クーポンまである!お買い得なのだ。

これから読もうか??
発売間もないので、レジ側に平積みでたくさん売られていた。容易に見つけることができた。
お店も推しているのだろう。

いやいや、やっぱり最初の作品からでしょう!と自分に言い聞かせ探してみる。

店舗内の検索機で探す。
全て違う売り場にある。

1冊目の『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』は文庫本しかなかった。ショック!
全巻コンプリート予定だったから、“並べた時におかしい”というこだわりで、代表作が候補から消えた。

というか、全部買いすればいいだろうという話なのだけど、意外と慎重派。本は好きだけど、決して安くない。

さいごに2冊目の『傘のさし方がわからない』を手にとる。

勝手なイメージで笑いが多めと思ったが、ちょっぴり切ない感じから始まる。

そして帯には矢野顕子さん

この本を読んで後悔する人はいない。
むしろ感謝に満ちると思う。
岸田家にも自分にも、明日があることに。

いつも、心が温ったかくなるような歌をつくる矢野さんの言葉が添えられている。

ちなみに「いいこ いいこ」という曲がいいのだ。(作詞は糸井重里さん)

“たまにね ほんとに たまにね
おかさあんも ほめられたい”

グッとくる。
言えないけど、わたしもそうなのだ。

これだ!

もうこれしかない。これを読みたくてたまらない。1冊目からじゃなくても十分入っていけそうだ!
だけど手にとったこの本、表紙の上あたりが少しだけ、よれている。背表紙にはわずかに汚れも…

しかし、店舗にはこの1冊しかない。

他のシリーズを買うか?
でもこれがいい。これがいいのだ。

頭の中ぐるぐるになり
悩んだ末、結局どれも買わなかった。

……

帰ってから後悔後悔後悔の嵐

そして、今回ついに買うことができた。

何度も悩んで、手にとっては置いてを繰り返したこの本は、売られずにわたしを待っていてくれた。
よれているけど買うことに決めた!

わかりますかね?
気にしすぎか?笑
『傘のさし方がわからない』岸田奈美/著

まだ全部読めていないけど、面白くてどハマり。ほかの2冊も絶対買う。文庫本でもいいから買う!きめた!


新しい学校のリーダーズ『一時帰国』

先日、たまたまテレビ番組のSONGSで新しい学校のリーダーズの回を見た。

下積み時代からの懐古から、米レーベルとの契約。上りつめるさまを紹介していた。
とにかく前向き。みんなで同じ方向を真っ直ぐに見据えていると感じた。
誰かにしてもらうのではなく、自分たち主導で作り上げていくさまを見ていると“わたしだってこうなりたい”という気持ちが沸く。
もうすぐ五十路いそじなのだけどね笑

わが子よりも若いその人たちを見て、そんな感情が湧き上がるとは。年甲斐もなくジンときた。

全力で歌唱して踊っている姿にも好感が持てる。
それは当たり前のことと思われがちだけど、今のエンタメは歌唱せず踊る集団ばかりなのだ。
だから余計に、なにかとパフォーマンスという言葉で一括ひとくくりなっている気がしてならない。

忘れられない光景がある。
2年前になると思うが、家族の付き添いで大学病院へ行った。検査室の待合は人でごった返している。座りきれなくて立っている人たちもいた。
小さな子供は退屈で、後ろを向いたり落ち着きなくまわりをキョロキョロと見渡すような仕草をしていた。お母さんはスマホに見入っている。真剣だ。
圧倒的に年配の人が多かった。年配のご夫婦だったり、家族や施設スタッフに付き添ってもらい来ている人もいる。
何せたくさんの人たちが、テレビのある待合やその周辺で順番を待つ。
コロナ禍だったので、ほとんどおしゃべりなどもせず静かだ。聞こえるのは病院スタッフの呼び出しの声と僅かに聞こえるテレビの音だけ。

テレビには、当たり障りのないNHKが映し出されていた。番組ゲストで、新しい学校のリーダーズが映っていた。NHKなのにと少し異色にも感じた。

“最近流行っているあの子たちか…”

くらいにしか思わなかったし、テレビと距離があったため、話のやりとりはほとんど分からない。
ただ、『オトナブルー』が始まった瞬間

小さな子どもも、
スマホで下を向いてる人たちも、
お年寄りたちまで

皆、顔を上げた。

みんな歌唱を聴き、ダンスに見入っている。

手持ち無沙汰に順番を待っていた人たちを、一瞬で釘づけにしたのだ。
お年寄り多めのその場所だったので、余計に驚いた。

“すごいわこの子たち!”


最初にすごさを感じた瞬間だった。

……


話を戻そう。
みんな歌も上手いし、ダンスも抜群に上手い。
感情高ぶっているわたしの横で、夫も同じような気持ちでテレビを見ているようだった。

急に夫が「DVDを買おう!」と言い出した。
そこまで気に入ったか。
CD特典には見当たらなかったためCDのみぞ買うことにした。調べればあるのだろうか?
動画配信でも見れそうだからと、ちゃんと調べなかった。

あっという間に、2人とも新しい学校のリーダーズに心を掴まれていた。

調べてみると幸いにして最新アルバムが出たばかり!やったぜ!

…と思ったが、ストリーミングやデジタル音源ばかりなのでしょうか。CDの情報はなし。残念。

気に入ったものはCDで形として残しておきたい人間なので、それは改めて買うとして、今回は店頭にあるものを選んだ。

『一時帰国』新しい学校のリーダーズ

みんな歌がうまいけど、特にSUZUKAちゃんの歌唱力が群を抜いており、圧巻される。

大ヒットを遂げた『オトナブルー』も収録されている。この記事を書いている今も、頭の中でこの曲がループしまくりなのだ。

ループしていたところに夫から司令が。
以前テレビ用に購入し、今は使わずしまい込んでいたBluetoothスピーカーを出すよう命ぜられた。急だなぁ、急すぎる。

ホコリをかぶったそれらを引っぱりだし接続。大満足の音質で、夫はオトナブルーを聴いている。余計に頭から離れそうもないぞ。

場所を取りすぎるBluetoothスピーカー
(ボールペンは比較用)



おわりに

今回、大満足のいい買い物ができたと思う。
ただ、岸田奈美さんにしても、新しい学校のリーダーズにしても、“次も買うぞ!”という欲望で燃えたぎっている。これを物欲というのだな。

五十路いそじにもなるし、もうそろそろ物欲少なで、モノも減らしていきたいと考えるが、こうしたテンションの上がるものは躊躇せず買えたらいいなと思う次第。


最後までお読みいただきありがとうございます。


ワイルドストロベリーに、
岸田さんの本に、
学校のリーダーズの音楽。

楽しんでいきます。


カワコ

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