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校則は変えられる

「ブラック校則」

少し古いニュースですが、生徒会主導で校則を変えた例です。


学校、特に中学校、高校では、「謎校則」「ブラック校則」と言われるような、
合理的な説明のつかない校則が設けられていることがままあります。


一般に、校則の最終決定権は校長にある場合が多いですが、そこに至るまでについては生徒会が発議できるはずです。
おそらく生徒手帳にも、その旨は記載されているのではないでしょうか。

なぜかそういったことを教職員は積極して教えようとはしたがらない傾向が強いように感じます。 


母校の例


母校には「制服」はなく、「式典時のみ標準服着用」として、男子は学ラン、女子はセーラー服が設定されていました。なぜか「下駄」は禁止されていましたが、夏はサンダルで登校していました。

元を辿ると、1970年に生徒会によって服装自由化されたそうです。

また、週休2日制(学校5日制)導入時に学力低下やライバル私立高校との進学実績低下を懸念して、学校側が7時間目授業を設定しようとした際も、
「週休2日制の導入は、学校外での活動の充足を目的としたものであり、7時間目の導入は週休2日制導入の目的と矛盾する」(的な意味やったと思う)
として、これも生徒会側からの発議で、7時間目導入は廃止されました。(現在は不明)
 
なお、当初懸念されていた学力低下、進学実績低下についても、杞憂に終わりました。

 

従うことに慣れないで


「ブラック校則」についての文句を垂れ流すだけでは、いつまで経っても学校は変わりません。
一人一人は「なんだかな」と思っていても、そのままその思いは後輩たちに引き継がれていき、やがてそれが「当たり前」「そういうもの」として、変えにくくなっていきます。
 

校則を生徒側から変える、というのは、
学校と対立する、生徒の思う通りにする、という意味ではありません。もちろん。
 

「当たり前」を疑うこと、主体的に学校の在り方を考えること、などについて全校生徒、また教職員と共に議論する方が建設的ですし、
そういった活動こそ、センセイたちが大好きな「社会に出てから必要とされる力」を身につけるための絶好のチャンスです。 
 
なぜもっと先生たちはそれを生徒に教えないのでしょうか。
教えると都合が悪いのでしょうか。
或いは、「当たり前」「そういうもの」を疑わず、従うことに慣れてしまった方が「社会に出た時に必要」なのでしょうか。
  
 
そんな学校なら、クソ喰らえです。
 
規則を守ること、調和を図ることは大切です。
ですがその規則や調和の基となるものが合理的でない場合や、誰かの犠牲の上に成り立つ場合、時代と共に意味を持たなくなった場合、
その規則を見直すことも、規則を守ることと同じくらいに重要なことです。
 
 
学校は生徒のために存在するわけですから、ぜひ現役の中高生が「謎校則」「ブラック校則」と正面から向き合ってほしいな、と、思います。
「なんの疑いもなく、従うだけ」に慣れないで欲しいです。

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