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後ろから急に膝カックンされた時

余裕がなくてカリカリしてる時の

ちっちゃい自分に気がついたら
力が抜けた話です。

去る木曜日の朝8:45、
僕はとても時間に追われていました。


9時から
近所のファミレスで
仕事のミーティングがあって、

それに間に合うように前日までの仕事を
ハイスピードで片付けていましたが、


そういう時に限って
朝早くからちょっとしたトラブルが仕事で起こり、

リカバリーのため
むむむむってなりまして、、、

急げ急げ急げって焦っていたその時、

彼女が
「ねえ」「外でおじいちゃんが倒れてる」


「ええっ?!」
(なんだよこんな時に)

て思わなかったかと言えば嘘になります
ㅤㅤ

「どういうこと?」

二階のベランダから外を見ると

確かにおじいちゃんが、いる。
80歳くらい。

でも、傘を杖にして
よろよろゆっくり歩いていた。


彼女に尋ねる。
「倒れてたの?」

「うん、 多分うちのフェンスに
寄り掛かろうとしてフェンスがこわれて
倒れたんだと思う」


しばらくベランダから見守るが
よろよろしててまたいつ倒れるか
危なすぎる。


(これ、このまま見のがしたら絶対
あとからモヤモヤするやつだ)


と思って
下に降りておじいちゃんに
駆け寄って、大丈夫ですかって聞いたら

すぐ200mくらいの
そこの病院に行きたいみたいで

ああ、
転んだ時かな、血がすごい!


いつもは息子さんが車で送ってくれてるんだれど
今日は仕事でダメでタクシーも捕まらなくて

仕方なくゆっくり歩いてきたんだけど
少し前に左の大腿骨を
骨折したって言ってて


それですごく足をかばうような
歩き方してる


通りすがりのおばさんが


わたし、先に病院に行って看護婦さん呼んできます!

って言ってくれて、

彼女も合流して一緒に
おじいさんを励ましながら

僕が左側彼女が右側で
おじいちゃんを担いで

何とか病院までたどり着きました

みんな人助けしたい
親切にしたい気持ちはあるけど
その機会ってなかなかなかったりするし

自分が普段親切にされて
満たされてないとこういうとっさの時

周りにやさしくできないって思った


そして周りが優しくしてくれないなら
自分で自分に
親切にすればいいよ

あのおじいさん
また会うかなあ
近所に住んでるだろうから

会えたらいいなあ

あのおじいちゃんは
仕事が少し溜まってるくらいで

焦ってる自分を試すために
現れたんじゃないか

身体も心もガチガチに懲り固まってる人に

後ろから膝かっくんした時みたいに

力が抜けて
ガチガチの自分をちっちゃいなって

ふんって鼻で笑ってしまうような
そんな木曜日の出来事でした

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