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生まれた場所と複数の居場所を持つこと/第1チャクラ(ベースチャクラ)のお話

第一チャクラの話で「所有」と「継続」「居場所」のお話をしました。

わたしは10年前の第1次自立作戦の際には、「物を持たない暮らし」が良いと思っていて、ほとんど買わないし、買ってもすぐに捨ててしまう、買い足さないという生活の癖がありました。

居場所を感じられない、どこにもいられない、そんな心境になる第一チャクラが閉じすぎ/傷ついていると、振出しに戻るかのように、実家に強制送還されることになりやすいです。

着地感、居場所感を「何で」獲得していくか

マーキングではないですが、「物を購入する」「保有する」のは、地に足をつけていくうえでとっても大事なことだったんだな…と先述のkaiさんのチャクラケアブックを読みながら思うわけです。

他方、わたしが仕事として提出・納品・提供してきたものは、物理ではなくて、データがほとんどでした。そしてやりとりがネット中心なので、お金自体も銀行に数字だけが増えて、必要な時には紙幣に物理化していましたが、最近は物理化もすることすら減りました。

社会全体がどれだけ物事を抽象化して、概念の中で信用をベースに取引するか。上位のチャクラ優位の世界にだんだん代わってきているというのは、こういうことだなと思うのです。もちろん、どのようなシステムの中でも、信頼・信用がベースになるはずではあります。

「根の下ろし方」とライフスタイルの変化

動けない、保守的な価値観になりやすいのは、グラウディングがしっかりしすぎて、まるで足に太くてしっかりとした根が張り付いている状態。もちろんこれにネガティブな要素だけを見出すのではなく、選択肢や可能性をあえて減らすことで、安定感は増していきます。

精神病理の観点で、中井久夫先生の「世に潜む患者」という本の中で、オリヅルランの話に触れています。こちらは統合失調症の方の居場所の持ち方・ライフスタイルを、オリヅルランの根っこの張り方にたとえたものです。統合失調症は考えや感情がまとまらず、自己の認識と他者とのコミュニケーションがとても難しくなる病気です。

そんな方の生存戦略、ライフスタイルとして「オリヅルランの生体」を参考にしてみるというもの。実際そういう生き方をしていると、生きられているというケースを紹介しているのです。

オリヅルランは根の伸ばし方が個性的で、中心地点からツルを伸ばしていく、そのツルから根が生えるスタイルです。普通の植物は、同心円状に行動範囲を広げますが、オリヅルランはもっと柔軟で、ツルを伸ばした先で、根を生やします。横に広がるイメージです。そして個性によって、さまざまにツルを伸ばします。

リスクを分散させる柔軟な根の張り方

一つがダメになっても、ほかの個性が残ることで、別の場所からまた根を生やし、そうして一つがダメになったからといっても、命をつなげていくことが可能になるのです。

別段病理に捉えなくとも、最近注目されている「複業」の観点に似ています。同心円状に根を生やす樹木のような生き方は、おそらくは安定的な雇用に似ているように感じます。

グラウディング、根を生やしそこで反映していく過程は、一か所で大木になる以外にも、範囲を広げていくのも一つのスタイルです。病理の話だと、消極的に「生きていくために/枯らさないために」という視点になりますが、ヘルシーな状態であれば、その限りではありません。

統合失調症になぞらえたオリヅルランの話では「理想とは少し違った形で実現する」ということを話していて、「理想の自分」「現実の自分」の折り合いの付け方を、斜め下に設定するために、棒ほど思って針ほど叶う・・・なんてことも書かれていて、なかなかにシビアな視点なのですが。

社会全体の環境がこの本が書かれた頃(2011年に最新の改定、初めて世に出たのはもっと前と推測)よりも、オリヅルラン的なライフスタイルに寛容になってきているので、わたし個人としては、その限りではないと思い期待しています。

出発地点より途中地点が育っても良い

根を張れるかどうかは、自分の外側にどれだけ信頼を置けるかが基本下地になってきます。どの程度「想いのウェイト(重さ)」をのせられるかが、根を張れるかどうかにかかわるでしょう。

自分の第一チャクラ、自分自身のベースになるエネルギーの循環が始まる場所を整えると、環境や人やよそからの価値観に従うだけではない主体性が生まれます。「よし、ここに根を張ろう」とひとまず決断を下せるようになるのです。

今後はもっと露骨かつシンプルに、時間やお金、ポジティブな気持ちなど、エネルギーを注いだ場所が、その人が「還ってこれる場所」に育っていくと思っています。循環が生まれ、五感で感じ取れるレベルで、そうした居場所・ルーツは反映したり、豊かになると思います。

そしてベース、あくまで第一チャクラ的なので、それは「言葉だけ」「想像だけ」ではなく、もっと地球的で目に見えてわかる形で展開していくと思います。

第一チャクラを整えるということは、自分にとっての「居場所」「ルーツ」を、認めたり、ちゃんと還ってこれる力があるということであって、健康的な居場所づくりを可能にできるんだな、と改めて思ったのです。

※2024.05.20. /一部修正

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