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「シャボン玉づくり」津和野町保小連携の実践!(10月13日)

津和野町保小連携の実践!(10月13日)
みなさんこんにちは。西南学院大学の井上佳音です。
だんだんと肌寒く、日本の秋らしい気候になってきましたね。

今回は、10月13日に島根県津和野町の日原小学校で行った保小連携の実践「シャボン玉づくり」をご紹介します。

この保小連携の実践では、「シャボン玉づくり」を通して、子ども達が自分達でどのような発想でシャボン玉づくりを行っていくのかという探求の観点をもとに観察を行いました。

「シャボン玉づくり」で子ども達が様々な発想ができるように下の写真のような、モールで覆ったハンガーや、テニスラケット風のプラスチックのおもちゃ、ストローとコップ、たらい、軍手、また植物や竹などさまざまな道具を用意しました!


同じ条件ではじめたシャボン玉づくりでしたが、子ども達それぞれ「自分のやってみたい!」という思いが行動にあらわれていました!

ある男の子は、シャボン玉づくりの目的として「より大きいシャボン玉にしよう」と決めて、たらいの中に大きいわっかをつけて、シャボン玉づくりを行っていました。
途中で「風の向く方向」を使ったいいのでは!?と気づき、たくさん思考を重ねていました。最終的には、とても大きなシャボン玉をつくることができていました。
たらいをつかったシャボン玉づくりはとても人気で、たくさんの子どもたちがたらいのまわりに集まって交代ばんこで楽しんでいました。
たらいのまわりには、小学生のお兄さんお姉さんが多かったのですが、保育園の子がその姿を見て見よう見まねでチャレンジしている姿も見ることができました。保障連携の実践ならではの姿でした。


フープをつかって大きなシャボン玉づくり!


風の力でどんどん増えていくシャボン玉!

保育園の子達は、カップとストローと軍手をつかって泡風呂のようなバブルを沢山つくりだしていましたよ。「ぶくぶく」することによってあわが大量に出現していました!

たくさんのバブルができていますね!
軍手も駆使して創作していますね!

また、テニスラケット風のプラスチックのおもちゃにシャボン玉液をべったりつけてぐるぐる振り回して小さいシャボン玉をつくっていました。保育園の女の子二人は最後はなかなか消えない泡のようなシャボンを作り出していました。二人で笑顔で無邪気に「楽しいね!」といい合っていました。

たくさんのミニしゃぼんが完成していました!

小学校の子達は棒にプラスチック製の鎖のをつないで2人でシャボン玉づくりを行っていました。鎖の部分に、シャボン玉液をたっぷりつけて、2人で息をあわせて運動場を走っている姿はとても楽しそうでした。その楽しそうな姿をみて、「私もやりたい!」というお友達には交代で遊んでいました。お互いに譲りあう姿も素敵でした。

走ることによってたくさんのシャボン玉づくりができていました!

ある男の子は、シャボン玉づくりよりもシャボン玉づくりをするための「道具づくり」に専念していたんです。金網をつかったり、竹をきったりと工作に励んでいました。後半になってきて少しシャボン玉づくりを行いましたが、最終的には弓矢づくり!!
彼の粘り強い探究心にはあっぱれでした。

校長先生と竹を切っていますね!

まだまだご紹介子ども達の姿はあるのですが、紹介しきれないくらい多様な探究する姿が見えてきました。。

観察をしてからは、
『「楽しい」といっていた彼女たちが探求していたのは、泡の楽しさもありながら、その時間、ひいてはwell-beingを探求していたのではないか。大人には見せないあの表情について、大人は何を学べるのだろう。』

『保育者、環境、活動など様々な観点から小学生と園児の活動が生まれていくのか考えていきたい。』、

『探求は知らないことに気づく面白さだ。探求は、自分の知っているものの少し先に身をおけるかどうかだ。探求、掘り下げ方は触れた環境がいかに持続や展開可能か。周りの関係性や道具の追加はあるだろうが、その子なりのチャレンジはどこにあるか。』
といったような意見がでてきました。
今回のシャボン玉づくりを通して今後各園でどうしていくのかや子ども達自らが見つけて足りないものを知り、なければ工夫することなど改善点を見つける事ができました。今回見たものによって、次回の実践では子ども達がしたいと思うことをさらに深めていければと願っています。


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