テクニックとスキル

エディー・ジョーンズ
http://www.nikkansports.com/sports/news/1561187.html

あの時、私は選手に向かって怒鳴り散らしていました。

(PGを選択して32-32の)ドローを取るんだ、

半分(引き分けの意)でいい、と。

それでもリーチは言うことを聞かなかった。

それなら、どうなるか見てやろうと思った。

そしたら本当に逆転した。

トライを奪った、素晴らしかった。


結果として逆転勝利だったけれど、、、、。

実際に自分が指揮官だったら、どんな判断をするのだろうか。

歴史とかを読んだりする時にも、そんな事を思う。

もう結果が分かっている上で読んでみると、

なんでこんな事しちゃったんだ、と思うのだけれど、

まだ結果が分かっていないその時、自分だったら、と考えると、、、、。

学校で習ったセオリー通りにやれば成功するのだろうか、
そんな簡単な事では無いと思う。

偉人伝とかを読んでもそう思う。

あいつはバカだと言われても、信念を曲げずに頑張って成功させた、という。

たまたま(?)結果が出たから偉人だけれど、

そういう人の殆どは結果が出ないのではないのか。

結果が出ずに、単なる変人で終わる人がどれほど多く居るのだろう。

その時、自分が判断するよりどころは「知識」などではなく、
「経験」なのではないだろうか。

エディー・ジョーンズさん、ワールドカップの前に、

サッカー番組にゲスト出演していました。

その時、こんな事を言っていた。

日本ではテクニックが重視されるけれど、

テクニックではなく、スキルを身につけるべき、と。


テクニックとスキル、どう違うんですか?との質問に、


脚の重心をこう置いて、足首をこう曲げて、ボールのここを蹴って、

というのがテクニック。


試合の状況を判断する事を含めたものがスキルだ、と。

そうだすなあ。

資格を取ればすぐその仕事が出来る訳じゃないんだと思う。

どっかの堀江とか言うやつが、

寿司屋で何年も修行するのはバカだと言っていたけれど、

そうじゃない部分って有ると思う。


ずっと皿洗いさせられていて、

じっと店の中の事を見て過ごす時間の持つ意味というのは、

理屈じゃなく、大事なことだと思う。

自分も昔、中小企業の若いもんとして働きながら、
そこで起こる事、社長がやった事、言った事、
トラブった時の事、ふと社長が言った一言、、、、。
そう言う色々な事をじっと見て過ごす何年間という時間、
これは本を読んで覚えたり、「要するに、要点だけ」を習得するのとは、
かなり質の違うものだと思う。それを修行と言うんだろうか、、、。


それが全てとは言わないけれど、

テクニックだけ覚えればいい事だって有るかもしれないけれど、

それだけじゃあない、という事は覚えておくべきだと思うのです。


時間を使わずに覚えるというのは「知識」だけなんだと思う。

知識を得れば仕事が出来るわけじゃない、、、、。

「経験」は時間を必要とする。


この、目には見えない何かを得ることを言葉で説明しても、
若いもんには解らないから、頭ごなしにやらせてきたのではないのだろうか。

カラテキッドにペンキ塗りをさせた様に、、、。

「論理的」が正しいとは限らない。

「科学的」が正しいとは限らない。

無駄に見えるものでも実は必要な事が有る。

と、思うのです。

ハウツーものの本など読むヒマが有ったら、
仕事をしたり生活をしていたほうがいいよ。


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