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エンジニア×子供×勉強時間について

子育てをしていると、勉強時間が確保できない

こちらの記事を読んで、共感したとともに、ではこの制約条件でどのようにこれから行動計画を立てていくべきか考えた。子育てをしていると確かにまとまった勉強時間(2時間〜3時間)は取りづらいが、朝だったり寝る前だったり細切れの30分はチラホラできる。これらの30分の時間をどう使うかが結構重要な気がしている。

「子供がいる期間は勉強しません」が通るわけがないし、子供がいてもちゃんと自己研鑽できているエンジニアはたくさんいるはず。では、具体的にどんな習慣を立てれば良いのか。

自分のスケジューリングがイマイチだった説

この記事を読んだとき、「自分の時間の使い方について自分は詳しく把握できていない」ことを知った。

  • 3日後に自分が何をしているのか。

  • 次の土曜日の午前中は、家族外出。2時間勉強時間を確保できる。

    • その2時間、どんな勉強に割り当てようか

  • 明日の夜子供が寝ついた後、1時間勉強時間を確保できる

    • その2時間、どんな勉強に割り当てようか

などなど。1週間先まで予定を把握する作業をしてみると、子育てをしているとはいえ、意外と隙間時間は転がっていることに気づいた。問題は、何も計画せずにその時間を迎えると、いざ自由時間になった時にあらぬ行動(スマホを見たりテレビを見たりなど)をとってしまい、結果「時間なかったなぁ」と残念な反省を残す羽目になるのである。

自分に必要なのは時間ではなく、計画性だったらしい。「次に30分空いたら何をすべきか」という行動の決定をあらかじめしていないから、行動を決定を自由時間内でやると、意志の力に負けてしまって、のうのうと時間を過ごしてしまうのである。

著者の三宅さんの書籍も何冊か買い漁った。絶対に守らないといけない「Xデー」がないと、勉強をするモチベーションが続かない。「勉強した方が良いよね」というモチベーションでできる勉強は、散漫で不定期でクオリティも低くなってしまう。

「Xデー」を定めやすいのは、「資格」「コンペ」「プロジェクト」などが挙げられる。日付が指定されていないタスクでも、「1週間以内に物体検知についての最新の論文を10本読む」とか「2週間以内にマネジメントについての書籍を5冊を読んでそれぞれの内容をブログで紹介する」など具体的な数字目標がついた目標にXデーをくっつけることもできる。

「Xデーの作成」と「時間をかけてスケジューリングをする」をエンジニアとして実践していきたい。

そもそも何のためにエンジニアは勉強すべきなのか

差し迫った意義がないと、習慣としては続かないのでなぜを追求することはとても重要だ。もう少し深掘りしていきたい。それはなぜなのか。自問自答形式にしたかったので、ちょっと不思議な形式ですがQ(自分)&A(自分)の形式で文字に起こしていく。

Q.「エンジニアは業務外も勉強した方が良い」のなぜなのか。何のために勉強するべきなのか。勉強しないことのリスクは何なのか?

A.市場価値を上げるため。大企業のエンジニアであればよっぽど問題を起こさない限りクビを切られることはなく、終身雇用を期待することもできる。とはいえ、業績の悪化などで突然職を失うリスクはどの企業にも残っている。転職するケースが増えているこの時代、自分の市場価値を正しく認識しておかないと、雇用先が見つからないという事態に陥ってしまう。

その場合、業務では使わないようなスキルを磨いておけば採用担当者の目にもついて、転職しやすいということになる。だから、エンジニアは自己研鑽をしておく必要があるのである。

Q. 勉強すれば市場価値は上がるのか

A. 「市場価値」=「採用のされやすさ」×「年棒」と仮定すれば、勉強は「採用のされやすさ」に良い影響を与えるはず。では「採用のされやすさ」にはどのような項目があるかというと、「経歴/経験」「スキル」「パーソナリティ/性格」「企業文化/理念とのフィット」「業務外の取り組み」に分かれるはず。最近はその人の経歴の「ストーリー性/一貫性」が見られるという記事を読んだこともあります。勉強は、「業務外の取り組み」として3, 4番目くらいに見られる項目。資格やコンペなら記録として残るので市場価値は分かりやすく上がる。自分の職種に関連した資格やコンペは積極的に参加すべきのように思う。

Q. 読書すれば市場価値は上がるのか

A. 読書は自己研鑽の一つであるが、読書をたくさんすれば市場価値が上がるのかと問われると、必ずしもそうではない気がする。自分が採用担当者だったとして、その人が直近どんな本を読んだかはテレパシーを使わないかぎり伝わりようがない。有用な知見が得られたのであれば、適切にブログなどにアウトプットすべきである。もちろん採用担当者のためにブログを書くのではなく、自分の理解を深めるために必要なプロセスでもある。自己啓発本であれば、何を「啓かれた」のかを具体的に把握する必要がある。

「課題図書」という形式ではないかもしれないけれど、ある程度の規模の企業になってくると「読んでおいた方が良い書籍」はある。人事や経営陣に聞いてみれば何冊か出てくるはず。ドメイン的に必要な書籍もあれば、マネージャーとして最低限知っておくべき共通認識の書籍のようなものはあるので、こういった書籍は読んでおくと職場理解につながって採用以外にも役に立つかもしれない。「BCG コンサルタントの武器「思考」を鍛える本」や「日本IBM チーム運営に悩んだときに役立つ本」など。

もちろん採用されるためだけに書籍を読んでいる人はいないと思いますが、+αの要素として「採用のされやすさ」に効く可能性はある。とはいえ、読書しているから「よし、すぐ採用!」とはならない。「経験」を氷山の一角とすると、その経験に至った思考などは読書を通じて磨かれるかもしれない。

https://www.change-agent.jp/systemsthinking/approach/the_iceberg_model.html

Q. 上では採用されるために必要な勉強というニュアンスですが、採用に繋がらない勉強は無駄なのか

A. 全ての学びが採用につながるはずもなく、かつ採用された後に学ぶことのほうが多い場合もあるので、採用につながるかどうかにこだわりすぎない方が良い場合もある。個人開発で何かアプリを作ってみるとか、何か転がっているデータを分析してみるとか、自分の興味ベースで何か制作してみる時間も良いかもしれないと感じました。

勉強もスケジューリングが必須

闇雲に勉強しても意味がないし続かない。

これも、スケジューリングの話に戻ってきますが、自分が何のために勉強しているのかをまず明確にする必要がある。機械学習の分野だと、自然言語が盛んに開発されていたり、音声の分野でも開発が進んでいたり、世間のニュースは分野が多岐にわたっていて、いったい自分は何のエンジニアになりたいんだ?とじっくり自問自答する時間が必要。LLMのエンジニアになりたいのであれば、どんな職種の募集があって、どんな経験が必要で、自分は何が足りていなくて、では3ヶ月以内に何を勉強すれば採用されやすさは上がるのか。みたいな考えをしていく必要がある。XデーならぬXカンパニーを定めて、採用合格基準まで自分のスキルを高める努力をする。みたいな。

個人開発をバリバリ進めたいのであれば、どんなアプリが作りたくて、こんな感じのフレームワークを使いたくて、そのためにはこんな感じのサーバー(AWS?)が必要で、こんなAPIを作りたくて、こんな感じのUIにしたい。みたいな計画を最初に具体化しておく。当然素養のないスキルも出てくるので、2週間以内にこんな感じの書籍で勉強してみる、みたいになるかもしれない。

勉強は一極集中

今考えると、学生の頃センター試験とかよく勉強できたと思う。5教科7科目をそれぞれ成績維持するのって、結構大変だったと思う。社会人になってくると、経験上マルチな勉強のスケジューリングは大変難しかった。AWSも勉強したいし、機械学習のスキルも磨きたい。コンペにも成績を残したいし、個人開発も進めたい。これらを全部同時並行でできるか?できるわけがない。同期間になるべく1つの勉強を集中的に進めるべきである。何を選択するかがかなり重要になってくるが、その選択も含めて勉強のスケジューリングは計画的に行うべきなのかもしれない。


振り返りしやすい粒度にする

「2023年振り返り」みたいなのが年末エンジニアの間で盛んに投稿されていたが、毎月「XXXした」と書きやすい何かが残せるとベターだと感じた。「コンペで入賞した」「XXXの資格を取得した」「書籍を買いた」「個人開発のアプリをリリースした」「登壇した」などは残しやすいが難易度も大変高い項目たち。「LLMの論文を10本読んだ」「マネジメントについての書籍を10冊読んだ」「qiitaに10本記事を投稿した」など、インプット系の勉強も、数字を絡めると達成感もあるので良さそう。

2024年1月も折り返し地点を過ぎてしまったけれど、振り返ってみたときに何が言えるか。何かが言えるように残りの日々を頑張っていきたい。

まとめ

  • 子育て中は勉強の時間がないのは確か。睡眠時間は削りたくない。

  • 隙間時間の活用方法を2時間かけてスケジューリングする

  • 勉強の目的や方向性もスケジューリングの際に行う

  • 同期間に取り組む課題はなるべく1つ

  • 「今月はこれをやった」を毎月残せるとベター


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